猫のひげがちぢれる原因と対策
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ふと飼い猫を見たときにひげがちぢれていた場合、怪我でもしたのだろうか、何か事件に巻き込まれたのでは?、体調が思わしくないのだろうかなどと心配になりますよね。
猫のひげがちぢれている時、幾つかの原因が考えられます。対処法についても合わせて解説します。
もともとくせ毛だから
これは、最も心配のいらない部類の理由です。生まれつきひげがちぢれている種類の猫がいます。ヨーロッパ地方のコーニッシュレックスなどはそうです。
体毛もカールしているのであれば、遺伝的にひげもちぢれていると考えることができるので、あれっと思ったら体毛を確認してみることができます。
遺伝的にひげもちぢれていて、単にこれまでそのことに気付いていなかったということであれば心配はいりません。対策の必要がない安心な現象といえます。
寝グセがついてしまった
猫のひげも、長時間押さえつけられると曲がってしまったり、折れてしまったりすることがあります。
触ったことのある方は猫のひげの感触を思い出せると思いますが、基本的に猫のひげは丈夫で硬いです。しかも、猫は普通ひげを倒して休むので、寝ている間に曲がってしまう可能性はあります。
たまに気を付けて観察してみて、もし飼い猫のひげが曲がりそうになっているなら、ひげをそっと優しく戻してあげましょう。
ひげが何かにひっかかってしまった
猫のひげはセンサーのような役割を果たしています。猫はそのセンサーを用いて、そこが通れる場所かどうかを判断します。
ひげが通るならば、多少無理があるとしても猫はそこを通ろうとするものです。多少無理があるような狭い場所を通った時にひげが何かにひっかかって、毛先がちぢれてしまうということがあり得ます。
猫は同じ行動を繰り返す動物なので、その場所を通れないように何らかの方法でふさいであげないと、何度もその場所を通り、結果としてひげのちぢれも繰り返されてしまいます。猫が通る狭い場所を見つけたなら、通れないようにしてしまうのが一番良い方法です。
キッチンのガスコンロで焼けてしまった
これはかわいそうな現象です。猫は好奇心が強いので、飼い主さんが料理をしている間に見にやって来て、ガスコンロでひげの部分を焼いてしまうことがあります。
キッチンはかなり高い場所にあります。ある程度年をとってくると高いところに登ろうとしなくなるのですが、若い猫の場合はキッチン位の高さであればいとも簡単にジャンプして飛び乗ってしまいます。
ガスコンロ以外にも,炊飯器から出る蒸気なども猫のひげのちぢれには大敵です。対策としては、猫が大きな怪我をしてしまわないように、キッチンに入れないようにしておくと安心です。キッチンの入り口にゲートを置くなどしてみましょう。
部屋のストーブで焼けてしまった
猫はあったかい所が大好きです。冬場寒くなってくると、猫は温かい場所を見つけようとします。そんな時、猫が部屋のストーブにひげをくっつけて、ひげを焼いてしまうということが生じ得ます。
猫がストーブへの密着を試みるのは部屋が寒いからです。それで、できるだけ室温を適温まで上げるようにしてみましょう。そうすれば、猫はストーブに密着することなく過ごしてくれます。
ストーブのまわりに、猫が入らないようにガードを設置することもできます。しかし、若い猫はジャンプ力もあるので、ガードもそれなりの高さのものにしないと飛び越えてしまいます。スペースが限られているお部屋では、この方法はなかなか試しにくいかもしれません。
ストーブを用いる代わりに、セントラルヒーティングやエアコンなどを活用するという方法もあります。さらには、石油ストーブではなくてオイルヒーターを使ってみるという方法もあります。このように、猫のための工夫をして部屋を温めてあげることができます。
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原因をしっかり把握しよう!
ある時見たら猫のひげがちぢれていた、そんな時は心配になるものです。
でも、ちぢれたからといって無理にひげを切ったり抜いたりしてはいけません。ひげは神経が多く集まる箇所なので、猫が痛い思いをしたり血が止まらなくなったりする可能性があるからです。
まずは猫のひげがちぢれてしまう原因をしっかり調べ、把握することです。そして、原因に応じた適切な対策をとるようしましょう。