猫の妊娠について

妊娠している猫

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猫の妊娠は人間の妊娠とは大きく異なっています。妊娠の回数や頻度、妊娠期間や一度の出産する数、どれをとっても猫特有のものがあります。

ですから愛猫が妊娠したかもと思ったら正確な知識の元に対処してあげたいものですね。ここでは猫が妊娠したときの見分け方や体の変化など、猫の妊娠にまつわることを詳しく取り上げていきます。

ではまずは猫特有の発情期から理解を深めてみましょう。

発情期について知っておこう

発情期は春と秋のそれぞれ年二回生じますので比較的期間は長いといえます。しかも生後4か月もすれば猫の妊娠は可能になるので、ペットとして飼っているのであればこの点は意識しておきたいものです。

一度の発情期間は一週間前後で、これを幾度か周期的に繰り返すことになります。交尾がなされて一日後に排卵が起こり、着床すれば妊娠となります。

猫は妊娠後おおよそ二カ月で出産となりますので、出産の頻度は人間よりもかなり多いことになります。また猫は他排卵動物ですので、一度に5個ほどの卵子を排卵することになります。その時に受精が完了すれば、一回の妊娠で数匹の猫を出産するということになるわけです。

この発情期にはいつもの愛猫の行動とは違うパターンになります。極端に落ち着きがなかったり大きな声で鳴いたり、しきりに家を飛び出そうとしたりします。こうした行動は発情期特有のもので、この時期が終わればまた元通りの愛猫になってくれます。

妊娠の見分け方

発情期の猫は妊娠する確率が高まっていますので、こうした時期は妊娠の兆候にいち早く気づいて、安全に産むことができるよう手助けしてあげたいものですよね。

とりわけメス猫が妊娠すると体に変化が生じますので、そうした変化にしっかり気づくことが大切になってきます。幾つかの変化が生じますが、例えばお腹が膨らむことや体重が増えることがあります。しかしこうした変化は妊娠してから20日ころからと言われていますので、妊娠初期の段階では体に変化は感じないかもしれません。

とはいえ妊娠初期の段階でも母猫の乳房に変化が出てきます。これは妊娠してから2週間もすれば出てくる変化で、乳房の膨らみが目立ってきます。注意して見てみるとその変化に気づくことでしょう。場合によっては母乳がすでに出ているケースもあるようですので、乳房の変化は妊娠の確認に役立ちます。

また乳首の色にも変化が見られることがありますが、発情期に入ったメス猫はこうした変化の特徴がありますので、一概に妊娠したと判断することはできません。

また偽妊娠の可能性もあります。しかしこれは妊娠が疑われてから45日もすれば、妊娠の兆候である乳房の膨らみや乳首の色の変化がまた通常に戻るので、妊娠していなかったことがわかります。

妊娠初期は食欲がなくなる

食欲がない猫

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妊娠初期の段階は見た目での変化はないとはいえ、妊娠していれば初期段階でも日常の変化が見られるようになります。

その一つが食欲が落ちたり逆に増えたりするケースです。初期の段階では食欲が落ちることが多いようです。妊娠20日目頃から一週間はそうした傾向が見られるようですので経過観察すると良いでしょう。

栄養価の高い食事を与えよう

妊娠中の猫はお腹の子の分の栄養を摂取しなければなりませんので、カロリーは多めに取る必要があります。通常の猫の1.2倍はカロリーを多めにすることが必要でしょう。

しかし妊娠初期では食欲が落ちますので、高たんぱくで高脂肪の食事を与えるようにしましょう。こうした栄養素を含む食事を与えるためにはキャットフードが適しています。キャットフードの中には妊娠している猫専用のフードも市販されていますので、そうしたものを与えるのも良い方法です。

食欲の落ちている時期の妊娠した猫にはサプリメントも有効です。葉酸やDHAを含むサプリメントやビタミン類、タウリンといった栄養素もお腹の中の赤ちゃん猫には必要です。ぜひいつもの食事に混ぜてあげるなど、摂取しやすい与え方で必要な栄養を取れるようにしてあげましょう。

食欲不振の原因に注意する

妊娠初期の食欲不振は一週間程度の期間だけですので、それ以上続くようですと別の心配が生じてきます。それは赤ちゃんへの影響です。赤ちゃんはお母さんからの栄養だけで生きることができますので、その栄養が赤ちゃんに届かなくなると死産の危険が増します。

ですから、一週間以上食欲不振が続いているようなら病院に連れていくようにしましょう。すぐに改善はしないとしても解決策を教えてもらうことができます。いろいろ試してみることができるでしょう。

しかし場合によっては病気が原因と考えられることもあります。妊娠したために食欲がなくなっていると思い込むと、症状が長引いているのに対処せず、早期対処すべき事態が遅れてしまいかねません。

猫が食欲不振に陥る原因は妊娠初期に起こる兆候だけでなく、極度のストレスや肝機能障害、消化器系の病気、泌尿器障害など様々考えられます。

こうした病気の程度は、軽いものものから重度のものまでさまざまです。食欲不振だけでない症状に注視すべきでしょう。下痢が続いていたり、時折嘔吐したり、歩行障害が生じていたりするなど、明らかにいつもと違う体が弱っている症状には注意が必要です。

こうした症状が複数出ているなら、単に妊娠初期だから食事の内容を良くしようとするだけでなく、何らかの病気かも知れないと疑ってみる必要があるでしょう。

そもそも猫につわりはありませんので、食欲不振と共に嘔吐や体が弱るといった症状があるなら、妊娠ではない別の理由があると考えてよいでしょう。早めに病院に連れていくなどの対策が必要になります。

避妊手術について

避妊手術

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愛猫が妊娠することを避けたい飼い主の場合は、猫が妊娠する前に避妊手術を行うことになります。しかし猫が妊娠してしまった場合でも、妊娠後30日以内であれば避妊手術を受けることはできます。こうすることで猫の発情期に生じる様々なデメリットを防ぐことができるでしょう。

避妊にはメリットもあり、単に妊娠を防ぐということだけでなく子宮蓄膿や乳腺腫瘍ができるのを予防することができます。これらの腫瘍や蓄膿は死に至るほどの危険なもので高齢になっている場合にこうした症状がでると対処するのが難しくなります。

できれば成猫として安定する8.9か月頃を目安に、避妊について調べてみることをお薦めします。

病院を受診する利点

妊娠したかな?

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猫の出産は安産といわれますので、愛猫が妊娠したかもと思ってもそれほど心配することなく、出産にまで至るケースがほとんどだと思います。実際そういったケースが多く、何らかの問題を抱えることはあまりありません。

しかし妊娠したかもと思ったら動物病院で受診したほうが何かとメリットがあります。幾つか考慮してみましょう。

その一つは妊娠が確実かどうかを確認できるということです。猫は人間のように尿を散布し、検査薬を使って判断することができません。ですから病院で実際に調べてもらわなければ本当に妊娠したかわかりません。

偽妊娠の場合は妊娠が疑われてから45日ほどたたないとはっきりわからない為、その間は何かと心配してしまいますよね。それに妊娠が早くに分かったほうが飼い主もそれなりの対応を早期にしていくことができます。

さらに、猫の妊娠を確認する方法は超音波検査なので、一般家庭では到底確認できない方法になります。ですから病院に行ってエコーを掛けてもらって確認するのが最善の方法といえます。

また、エコー検査を受けるとお腹の中にどれくらいの赤ちゃんがいるのかを確認することもできます。猫は多産ですので、いざ出産が始まったときにお腹から全部出てきたのか確認することができません。事前に検査によってお腹に何匹入っているのかわかれば、安全確実に出産に臨むことができます。

それに妊娠期間の食事に関することや行動パターンなど、注意したほうが良いことについて獣医から直接専門家の意見を聞くことができるのもメリットといえます。

もし素人の考えで間違った対処をして、取り返しのつかないことになったら大変です。元気な赤ちゃんを産んでもらうためにも病院で検査を受けて、妊娠期間の注意点を確認することで2か月を乗り切っていきましょう。

情報提供元:mofmo
記事名:「猫の妊娠を見分ける方法とは?妊娠初期の食欲状態や体の変化を観察しよう!