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猫は死んだらどこに行くの?さまざまな説や愛猫との死別に向き合う方法を紹介していきます!


猫は死んだらどこに行くの?

天使の羽を付けた猫

Susan Schmitz/shutterstock.com

猫の平均寿命は10年から15年くらいだといわれています。中には20年ほど生きる猫もいるようですが、いずれにしてもいつかは死んでしまうことになります。愛猫の存在が生活の一部になるわけですから、死別は非常に悲しい出来事になりますね。

多くの飼い主たちは、愛猫が死んだ後にどこに行くのだろうかと考えるようです。そしてたくさんの説があることに気づきます。説によってはスピリチュアルな内容になっていることもありますし、信じている宗教が関係していることもあります。

どの説が最も納得のいくものかはそれぞれの飼い主さんに任せるとして、大切なのは猫と過ごした貴重な思い出を忘れたくないこと、そして猫が幸せに生きることができたかどうかということでしょう。そして、猫をこよなく愛して、責任を持って最期まで飼育した飼い主さんは立派だということもできます。

今回は、愛猫が死んだあとに向かう場所について、どんな説があるのかを調べてみました。また、愛猫が死んでしまったらどうすればいいのか、愛猫と死別した後に感じることがあるペットロスをやわらげる方法についても説明しますね。

愛猫が死んだあとに向かう場所

お墓の前にいる猫

Karen Hermann/shutterstock.com

愛猫が死んだら、そのあとどこに向かうのでしょうか。調べてみるといろいろな説がありました。そのいくつかを紹介しますね。

飼い主さんのそばにいる

愛猫と死別した後でも、死んだはずの猫の気配を感じることがあるそうです。愛猫のニオイがしたり、爪を研ぐ音が聞こえたり、鳴き声が聞こえたり、水を舐める波紋が見えたりするんです。死んでしまったはずの愛猫ですが、どこかに行ってしまったのではなく、飼い主さんのそばにいるというわけです。

どうしていつまでも飼い主さんのそばにいるのでしょうか?それは、飼い主さんのことが心配でしょうがないからです。何十年もの間一緒に暮らしてきた猫は、飼い主さんのことを心配しているのです。寂しそうにしている姿を見ていられなくて、ひっそりとそばにいてくれているというわけです。

または、愛猫自身が死んだことに気がついていないという意見もあります。自分が死んでしまったという認識がないので、普段通り飼い主さんのそばで生活しているのです。

愛猫が死んだあとも飼い主のそばにいるという考え方は、映画の「ゴースト」を思い出させますね。恋人を犯罪者から守るために死んだあともゴーストになってそばを離れないという感動作です。ゴーストなので話しても声は届きませんし、その姿は見えません。それでもあの手この手で恋人の安全を確保しようと奮闘するという話です。

そういえば、暴漢から恋人を守るために猫のフロイドをけしかけたシーンがありましたね。猫は人よりも霊感が強いということでしょうか。また、物を動かす能力を伝授してもらうこともできました。愛猫もそうやって自分がそばにいることを飼い主さんに伝えようとしているのかもしれませんね。

死んだことに気づかないで生活を続けているという考え方は、これもまた映画の「シックス・センス」を思い出させます。小児精神科医のマルコム・クロウを演じるブルース・ウィリスは自分が死んだことに気づかずに、死者が見えてしまうという第六感を持つコール少年(ハーレイ・ジョエル・オスメント)を助けようとする話です。

愛猫も自分が死んだことに気づかずにそのままいつもの生活を続けてしまうということがあるのでしょうか。ゴーストになってもいいからいつまでもそばにいて欲しいという飼い主さんにとっては理想的な説かもしれませんね。

「虹の橋」で飼い主を待っている

作者不明の「虹の橋(Rainbow Bridge)」という散文詩は、日本語にも訳されて多くのペットの飼い主さんたちのペットロスを癒してきました。その詩によると、愛猫は死んでから虹の橋で飼い主を待っているのだそうです。虹の橋とは天国の手前にある場所だとされています。

虹の橋には美味しいごはん、きれいな水があり、多くの死んでしまったペットたちが幸せに暮らすことができる場所です。暖かい場所で老いや病気から体を回復させることができ、他の仲間と一緒に楽しく遊びまわることができるんです。ただ一つだけ悲しいのは、愛する飼い主さんがそばにいないことです。

そして、いつか飼い主さんが死ぬと、虹の橋にやってきて再会することができます。再会した愛猫は飼い主さんの顔じゅうにキスをして大喜びします。そして一緒に虹の橋を渡って天国に行くという詩です。

さて、この有名な「虹の橋」には続きとされる第二部と第三部があります。第二部は「虹の橋で」で、やはり作者は不明ですが、虹の橋には飼い主さんに大切に飼われたことのない動物たちが出てきます。仲間は飼い主さんと再会して虹の橋を渡っていきますが、彼らには一緒に虹の橋を渡る大切な人がいません。

しかし虹の橋での再会をうらやましそうに見ているだけの人がぽつんと立っています。なんと、その人も誰からも愛されずに孤独に生きてきた存在だったのです。愛情を受けずに地上での命を全うした人間と動物が虹の橋でばったりと巡り合うという詩です。最後に一緒になった2人は、ともに虹の橋を渡っていくのです。

そして第三部は「雨降り地区」と題する散文詩です。これは芝山弓子さんという方が作者で、転載可としてホームページで発表したものです。死んでしまったペットが「虹の橋」で幸せに暮らしながら飼い主を待っていますが、そこには「雨降り地区」も存在しているという内容の詩です。

雨降り地区には雨に濡れて寒さに震えている動物たちがいます。その雨は残してきた飼い主さんたちの悲しみの涙です。残してきた愛する飼い主さんが悲しんでいるので、仲間たちと楽しく遊びまわる気になれず、同じ悲しみに凍えているというのです。

いつまでも泣いていないで、死んでしまった愛猫が「雨降り地区」から出て「虹の橋」で楽しく遊びまわれるようにしてあげようと飼い主さんを励ます内容の詩です。愛猫は幸せに暮らしながらも愛する飼い主のことを忘れてはいないんです。飼い主と虹の橋で再会することを楽しみに待ちながら。

毛皮を着替えて帰ってくる

死んだ猫は天国で毛皮を着替えて帰ってくるという説も多くの飼い主たちの間に伝わっている説です。猫には9つの魂があり、まだ残っているなら同じ魂で毛皮を着替えて飼い主のもとに帰ってくるというのです。違う毛皮をまとっているので見た目は違いますが、しぐさや行動が同じなのでそうだとわかるそうです。

愛猫が死んでしまったあとに、夢の中で愛猫が出てきて「今から帰るよ」と言います。すると翌朝どこから来たのかわからない見知らぬ猫があらわれて、そのまま飼い猫になって家に住み着くようになります。とても人懐っこくて、死んだ愛猫とそっくりな行動を取るんです。まさに毛皮を着替えて帰ってきたといえるのでしょうか。

生まれ変わる

愛猫が猫としてではなく他の動物に生まれ変わるという説もあります。ある人は、愛猫が死んでからしばらくすると、庭から愛猫の鳴き声がしてきたとのこと。どこから聞こえてくるのかと耳を澄ませていると、木の上から聞こえてきます。よく見るとそれは木の枝にとまっている小鳥だったのです。猫が小鳥になって生まれ変わったのでしょうか。

また、死んだ愛猫が人間の子供として生まれ変わるという人もいます。ずっと夢の中に出てきた死んだ愛猫が、妊娠してからというもの夢に出てこなくなったというのです。そして子供が生まれて成長すると、死んだ愛猫と同じようないたずらをすることに気がつきます。まさか、この子は愛猫の生まれ変わりなのでしょうか。

長い年月をかけて土に戻る

肉体は滅んでも魂は滅ばないという考えが反映されているのが上記に挙げれている説ですが、中には現実的に愛猫の死について考える人もいます。つまり、土葬する場合は何十年もの年月をかけて土に戻るというのです。土を掘るのが浅いと、他の動物が掘り起こしてしまったり、腐敗臭による迷惑がかかったりすることがあります。

愛猫との死別は悲しいですが、その後の処理についても真剣に考える必要がありますね。死んでしまった愛猫をそのままにしておくわけにはいきません。死んだらどうするかについてもあらかじめ考えておくといいでしょう。この点では家族に協力してもらうというのもいい方法かもしれませんね。







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