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マンチェスターテリアってどんな犬?性格と特徴から考えるしつけと飼い方のコツ!


マンチェスターテリアの特徴

The lovely Manchester Terrier in a garden

Capture Light/shutterstock.com

マンチェスターテリアは、イギリスのイングランドのマンチェスター原産の中型~小型犬に分類されるテリア犬種です。

サッカー好きなら聞き馴染みのある地名かもしれませんね。


長くハンサムな顔立ちに、尖った三角耳またはたれ耳で、艶やかな黒いボディはすっきり引き締まり、とてもスタイリッシュな印象の犬種です。


ネズミ捕りをしていたルーツを持ち、長い手足で俊敏にエネルギッシュに動き回ります。


優雅さと洗練された雰囲気を持つマンチェスターテリアは、別名「ジェントルマンズテリア」と呼ばれることもあるそうです。


マンチェスターテリアには本記事の「スタンダード」と「トイ」がおり、以前は別の犬種として分類されていましたが、現在では同じマンチェスターテリアのバリエーションの一つとして扱われることが多いとのことでした。

区別として、約5キロ以下「トイマンチェスターテリア」、5キロ以上が「スタンダードマンチェスターテリア」とされています。

マンチェスターテリアの外見的特徴

小型のドーベルマンのような見た目をしているマンチェスターテリアは、体高より体長がやや長く、緩やかなカーブをしている背中に、長く細い手足をしています。


細長い横顔とほっそりとした鼻先をしており、これは子犬の頃はマズルも短く丸みがありますが、成長に伴い細長く引き締まった顔つきになっていきます。


キリっとしたマンチェスターテリアの目はすっきりとしたアーモンド形で、優しげで知性を感じさせる表情をしています。


耳は立ち耳や半立ち耳、垂れ耳と3タイプあり、動物愛護の関係で近年は断耳は行わないのが主流です。


先にいくほど細くなるサーベル形と言われるしっぽで、耳と同じく近年は断尾はしないことが多いです。


ブラックの滑らかで艶やかな短毛には、ドーベルマンのように「タン」と呼ばれる褐色の模様が入って、上品な印象です。

マンチェスターテリアの寿命・体型

マンチェスターテリアは14~16歳くらいの寿命と言われています。

同じサイズの犬種と比べて長生きの傾向があるようですね。


マンチェスターテリアの体高は、オスが40~41センチ、メスが38センチが理想とされています。

体重はオス・メス共に5~10キロほどと、中型~小型犬に分類されます。


マンチェスターテリアは、コンパクトで長生きとパートナーに理想的な犬ですね!

マンチェスターテリアの歴史

head of manchester terrier

Melounix/shutterstock.com

マンチェスターテリアの起源は、イギリスに古くからいた「ブラック・アンド・タン・テリア」という犬種だと言われています。


もともとは食べ物を狙うネズミ捕りのための猟犬として飼われていましたが、1800年代中頃にマンチェスター地方の労働者階級の人々の間で流行した賭博の「ネズミ捕りゲーム」や「ウサギ追いレース」の両方で活躍しました。

さらに活躍できる犬がいないかとブラック・アンド・タン・テリアの犬種改良が行われていき、1850年頃にテリア種と足の速いウィペットやグレーハウンドなどサイトハウンド種の犬を掛け合わせて、小型で俊敏で運動能力が高い犬として誕生したのがマンチェスターテリアでした。


このゲームで優秀な成績をあげたマンチェスターテリアは、ブラック・アンド・タン・テリアに代わるネズミ捕りの名手としてイギリス国内で人気になり、知名度を上げていきました。


しかし動物愛護精神が高まった1800年代後期、同時期に禁止となった闘犬のように、「ネズミ殺しゲーム」も残酷だとの声が上がり禁止とされたため、この犬種の人気も急降下しました。


また1898年には犬への断耳も禁止となりましたが、当時のマンチェスターテリアが断耳を行わないと異常に垂れた耳が不恰好だったそうです。

そのため断耳によって外見を整えられなくなったため、マンチェスターテリアの凛々しい外見を好んで繁殖していたブリーダーのブリーディング意欲も衰えてしまい、次第にイギリスでマンチェスターテリアは少なくなっていきました。


その後に起こった2度の世界大戦を終えた1946年頃、マンチェスターテリアのルーツとなったブラック・アンド・タン・テリアが絶滅してしまい、マンチェスターテリアもイギリス国内にわずか11頭しか残っていないという絶滅の危機に追い込まれました。


愛好家たちはイギリスケネルクラブへ働きかけて、マンチェスターテリアが再び人気を取り戻すために改良に取り掛かりました。

断耳をしなくても立ち耳姿になるよう繁殖を重ねましたが、この試みはなかなか上手くいきませんでした。

そのため計画の修正を行って、耳の長さをかなり短くする事で半立ち耳にすることに成功し、断耳を行わなくても凛々しい見た目になるように改良されました。

残っていたマンチェスターテリアの中で繁殖可能な数頭とイングリッシュトイテリアが交配され、さらにアメリカにいた2頭のマンチェスターテリアを輸入して、繁殖が行われました。


努力が実ったのは1952年のことで、生まれたマンチェスターテリアの子犬もうちの1頭が1955年のドッグショー審査でマンチェスターテリアの純粋な犬として認めらました。


その後もマンチェスターテリアの頭数を増やしていく努力が続けられ、イギリスやアメリカで個体数を増やしていき、絶滅の危機を免れることができました。


現在はイギリス国内だけでなく世界的に知られた犬種となり、家庭犬やショードッグとして人気を保っています。







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