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曾祖母の教えを胸に。余命短い犬達のために生きる女性の活動に心を揺さぶられる。


保健所での偶然の出会い

私の目の前でそんなことはさせない!

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10年前、ポーラさんは子犬を引き取るためジョージア州の保健所を訪れていました。子犬達は友人のもとで人工哺乳をされる予定でしたが、施設の奥で一匹の犬の姿が彼女の目に留まりました。ウィーブルという名のその犬は診察台の上で安楽死させらる寸前だったのです。
「既に注射が用意されてて、思わず『やめて!』と叫んだわ。この子に何か問題でもあるのかと尋ねたら、他の兄弟達はみんな貰われて行ったけど、この子は歩けないから残ってしまって10日が経ったからって言うの」とポーラさん。
出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/woman-adopts-special-needs-dogs-in-alabama

目の前で一つの小さな命が奪われようとしている...
ポーラさんが思わず叫びたくなった気持ちもよく理解できます。
更に安楽死の理由が歩けないから?
兄弟でたった一匹取り残されてしまったから?
とても理不尽に聞こえますが、これがアメリカの保健所の現実なのです。

数えきれないほどの犬や猫を収容している保健所には限られた予算しかなく、収容期限を過ぎた動物は残念ながらそこで生涯を終えることも少なくありません。
そんな動物達のために活動しているのがポーラさんのような方なのです。

諦めなければ奇跡は起こる

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ウィーブルが歩けなかった理由は脊椎の形成不全にありました。そのため誰も彼を引き取ろうとしませんでした。
「その子を渡してくれないなら子犬は引き取らないって言ったの。彼を引き取ってからの1か月間、リハビリや健康管理をしているうちに歩けるようになったのよ。今では走ることもジャンプすることだってお手の物よ」とポーラさん。
出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/woman-adopts-special-needs-dogs-in-alabama

一頭一頭に時間をかけられない保健所ではとてもリハビリなどしてくれるような余裕はありません。
しかし一匹の犬の可能性を信じる誰かがしっかりと時間をかけてくれれば、こんな奇跡が起こることだってあるんですね。
あの日、あの時、ポーラさんがあの場所にいたのはまさしく運命だったと言えますね。
もしあの出会いが無ければ、ウィーブルはもうこの世にいなかったはずなのです。

きっかけはあの出会いだった

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ウィーブルを引き取る8年前から子犬を預かり里親のもとへ送り出す活動を始めていたポーラさんでしたが、ウィーブルとの出会いを期に特別なケアが必要な犬の保護を始めました。そして癌や腎臓病、更に脊椎に問題のある犬など、できる限りの頭数を引き取りお世話しました。こうしてチワワやテリアなど20匹の犬と暮らすことになったのです。
出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/woman-adopts-special-needs-dogs-in-alabama

こちらはほんの一部ですがポーラさんが一緒に暮らしている犬達です。
日本でもおなじみのチワワの後にはとても珍しい立派な立ち耳をした子達がいますね。
彼らはアメリカン・ヘアレス・テリアという犬種で日本での登録頭数はごくわずかなのだそう。

個人で保護活動をするには一人で面倒を看ることが出来る頭数や犬のサイズをよく考えなければなりません。
そういった点でポーラさんが小型犬を専門とされているのは賢明な判断だと言えますね。
さて、Waverly Puphouseには他にどんな子達が暮らしているのでしょうか。

チワワのアナ・バナナ

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現在メンバーの一員であるシニアのアナ・バナナは舌が収まらないのが特徴です。
「アナは肝臓に重い病気を抱えてるの。療法食を与えて薬で血圧を抑えることで症状を和らげるように心がけてるわ。アナはここの女王様的存在なの」とポーラさん。
出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/woman-adopts-special-needs-dogs-in-alabama

こちらがその女王様気質のアナ・バナナ嬢ですね。
え?ワンコの舌ってこんなに長いの?なんて思わず目を疑ってしまいそうです。
それにしてもなぜアナが女王様気質になったのか気になりませんか?

なぜ女王様と呼ばれているの?

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「アナは避妊措置をしてるのにオスにモテモテなの。年齢は12歳なのか15歳なのか18歳なのか不明だけど、性格もバツグンでまだまだ元気よ」とポーラさん。
出典:https://www.instagram.com/explore/tags/stuie/?hl=en

なるほど。
アナが女王様的な存在なのは男の子達にモテるからなんですね。
小顔にペロっと出た舌がチャームポイントのアナ女王...
ん?なんだかアナと雪の女王が合体したみたいなニックネームですね。
他にはどんな子がいるのか興味深々ですね。

小さなガーティー

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チワワのガーティーは繁殖目的に売られていましたが、体重1kgほどの彼女はお産に耐えらえる体ではありません。そこでポーラさんの友人が彼女にガーティーを託したのです。
出典:https://www.instagram.com/explore/tags/stuie/?hl=en

最近よく耳にするようになった"ティーカップ"と呼ばれるご極小サイズ犬ですが、実のところ、ティーカップという犬種は存在しておらず、より小さいサイズの犬を求める消費者のニーズがこのブームを助長する一因になっているのをご存じでしょうか?
良識の無いブリーダー達はこぞってより小さなサイズの犬達を無理やり交配させ、ティーカップと呼ばれる犬達を生み出しては世に送り出しているのです。
しかし小さな体の彼らのお産は非常に困難なもの。
その上先天性異常を持って生まれて来る子犬も多いのです。

愛されキャラのスチュワート

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同じくチワワのスチュワートは脳腫瘍のため発作に悩まされています。
「彼はとってもいい子。みんなから愛されてるの」とポーラさん。
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Waverly Puphouseのインスタグラムに投稿されている動画を見ると、脳腫瘍のためか少し震えがあるスチュワートですが、とても穏やかで優しい表情をしていました。
彼がみんなに愛されているのも納得です。

20頭にかかる費用は?

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ポーラさんのお世話する犬達のほとんどがシニアか看取りで残された時間は長くありません。そして誰かが天国へ旅立った後も開いたスポットが空席になることはありません。1年間に20頭のお世話をするには250万円ほどかかりますが、ほとんどがポーラさんの自腹によって成り立っているのです。
出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/woman-adopts-special-needs-dogs-in-alabama

普段はフルタイムのお仕事をしているというポーラさん。
彼女が犬達のお世話に費やしている費用のほとんどは彼女が労働して得たもの。
ここまで彼女が犬達のために尽くすようになったきっかけは一体どこにあったのでしょうか。

大切な人から学んだこと

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ポーラさんは動物への思いやりを持つことの大切さを曾祖母から学んだと言います。
「曾祖母は動物好きだったの。私は幼い頃体が弱くて学校にいるよりも曾祖母といる時間の方が多かったわ。曾祖母は認知症で晩年は8年間施設で過ごしたわ。人はもっとお年寄りの面倒を看るべきよ。それが人間だろうと犬だろうと、見捨てるわけにはいかないわ」とポーラさん。
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近年では年老いた犬を捨てる飼い主が後を絶ちません。
犬だって人間同様に認知症になったり、高齢に伴う病気にもなります。
しかしそれが人間だったら安易に山へ捨てに行ったりはしませんよね。
まさにポーラさんが言いたい事はそこにあると言えるのではないでしょうか。
どんなに年老いても大切な家族。
決して見捨てることなく、その命が尽きるまで愛情をもってお世話するべきなのです。

ポーラさんの活動は更に続く

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いつまでこの活動を続けるのかという問いかけにポーラさんはたった一言でこう答えました。
「Forever(ずっとよ)」
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幼い頃にポーラさんの心に刻まれた曾祖母からの教えは、彼女の命が続く限り永遠に動物達のために愛護という形で注がれていくことでしょう。

活動の費用のほとんどを自費で賄う。
それは並大抵の決意でできることではありません。
最近ではポーラさんがお世話する犬達への寄付の申し出もあるようですが、ポーラさんの希望によりその善意は直接病院へ振り込まれているようです。

第三者から見ると彼女の活動は一見大変な自己犠牲のように思えますが、ポーラさんにとっては動物のお世話をすることはライフワークであり、使命感を持っているからこそ続いているのでしょう。

これからもポーラさんの献身的な活動を応援して行きたいですね。

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