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ガリレオ衛星の中の一つ、エウロパは魅力的な星です。その表面は、赤褐色の傷跡のような独特の模様でおおわれています。その「傷跡」は数キロメートルの厚さで、地下には生命体が居住可能な広大な海があると言われています。果たして本当にエウロパには生命体が存在するのでしょうか?

ガリレオ衛星って何?

1610年に天文学者ガリレオ・ガリレイが望遠鏡で発見した木星の衛星のことです。そのうち、大型の衛星は4つあり、イオ、エウロパ、ガニメデ、カリストと名づけられています。ガリレオはこれらの天体の動きを数日間観測し、木星の周りを回っていることを発見し、地動説の裏付けの一つとしました。

その後1989年、NASAがガリレオ探査機を打ち上げ、木星とその衛星を探査しました。1995年に木星に到着したガリレオは、7年以上にわたって探査を行いました。そしてガリレオ衛星のひとつ、エウロパの氷の表面の奥深くに液体の水が大量に存在することを、衛星が発する磁気データの解析から突き止めたのです。

エウロパの模様の正体と氷殻下の広大な海水

エウロパの氷の表面には、マスクメロンの表面のように交差する溝のような模様が数多く見られます。この模様は木星がエウロパを引っ張り、氷を分解するにつれて生じた亀裂です。この厚い氷の下には広大な内部海が隠されており、その水は塩水と考えられています。

このような構造を形成する理由と、木星の強力な重力によって引き起こされる潮汐力の影響を考慮すると、氷の表面はおよそ30キロメートルもの厚みがあり、その下には深さ50キロメートルにも及ぶ海があるとみられています。この海は地球の水の量の二倍ともいわれています。

エウロパの海に多様な生物が住める可能性

海底ではなく地表の温泉のような場所こそが、生命誕生に適していると論じる研究者もいます。エウロパの氷殻下の海は、木星の強い潮凪加熱によって氷が溶けてできたもので、エウロパの海底にも海底火山があり、熱源が保証されている可能性があります。潮凪加熱とは、木星が軌道をまわる衛星を激しく押しては引きよせることで生じる摩擦が熱を生む現象です。

また地球の海底には太陽光が皆無でも多様な生物が存在し、嫌気性細菌という特殊な細菌もいます。つまりエウロパの海にも同様に、生命が多様に進化して生息している可能性があるのです。

結論:エウロパに住む生命体の真相がわかるのは2027年以降

そのエウロパの海の成分を調べるには、エウロパの水の成分の調査などが必要です。2024年に打ち上げが予定されるNASAの「エウロパ・クリッパー」は、木星を周回しつつ、エウロパに数十回接近してその表面や地下の様子を観察したり、噴出した物質の組成を調べる予定です。

ただ「エウロパ・クリッパー」が木星に到着するのは2027年になるそうなので、生命体が住んでいるかどうかがわかるのは早くとも2027年以降になりそうです。エウロパといえば、こちらのクレーターから水が噴出しているニュースも必見です。木星衛星ヤバイ!急げエウロパに隕石衝突で海が吹き出してるかもしれない事が判明!

source: Daily Star

情報提供元:秒刊SUNDAY
記事名:「地球外生命体発見か、木星の月の「生命にとって適切な条件」と判明する