スターウッドホテル&リゾーツワールドワイドは、中国の安邦保険グループ(Anbang Insurance Group)を中心とするコンソーシアムからの買収提案を受け、マリオット・インターナショナルとの合併契約を白紙化すると発表した。スターウッドの取締役会が、財務アドバイザーのラザードとシティグループ、法務アドバイザーのクラバス・スウェイン・アンド・ムーアと協議の上、決定した。


安邦保険グループは1株あたり76米ドルから78米ドルに買収額を引き上げており、すでに合意していたマリオットによる122億米ドル(約1.5兆円)での買収提案を上回る額となっている。マリオットからの買収提案は3月28日まで受け付けており、動向に注目が集まる。マリオットが買収を断念した場合、安邦保険グループの買収が決まる見込み。スターウッドの取締役会は、マリオットとの合併を支持する方針に変わりないとした。3月28日を予定していたスターウッドの株主総会は延期する。


スターウッドとマリオットが合併した場合、5,500ホテル以上の110万室を運営することになり、世界最大のホテルチェーンが誕生する見込みだった。


スターウッドは、約100カ国に展開し、約18万人が働く、世界有数のホテルチェーン。セントレジス、ウェスティン、シェラトン、トリビュートポートフォリオなどのブランドを展開している。安邦保険グループは、中国の保険業界販売などを行うグループ企業。総資産は8,000億元(約14兆円)で、中国31の省市自治区に3,000以上の店舗を展開。顧客は2,000万人以上、海外資産会社も保有する。


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情報提供元: Traicy