KNT-CTホールディングスは2月9日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う損失が拡大し、34億6,300万円の債務超過に陥ったと発表した。



2021年3月期の第3四半期までの業績は、売上高が612億3,400万円(前年比81.1%減)、営業損失が261億9,400万円となり、純損益は216億1,500万円の赤字だった。



35歳以上のグループ各社の従業員を対象とした希望退職を募集した結果、1,376名から応募があった。特別退職加算金などの費用は約60億円を見込んでおり、第4四半期に特別損失として計上する。



Go To トラベルキャンペーンの全国一時停止により、多数の旅行がキャンセルとなったことなどから通期業績予想を修正した。売上高は870億円(同77.4%減)、営業損失は355億円、純損益は370億円の赤字となる見通し。



連結ベースで、約500億円の現金と現金同等物を保有しているほか、300億円のコミットメントライン契約を締結していることから、現段階で特段の不安要素はなく、「財務構造の改善については、広く検討を行い、債務超過の解消を図ってまいります」としている。



KNT-CTホールディングスは、近畿日本ツーリストやクラブツーリズムを傘下に持つ。

情報提供元: Traicy
記事名:「 KNT-CTホールディングス、約34.6億円の債務超過に 希望退職には1,376名が応募