JALの新機内食をひとあし早く実食。その味は色々と合う、あたりの良いものでした。

「ごちそうさん」などのフードスタイリングを担当

「空の上のレストラン」をコンセプトに、JAL(日本航空)が2013年1月から欧米線、豪州線、東南アジア線のプレミアムエコノミー・エコノミークラスで提供している機内食「JAL KITCHEN GALLERY(JALキッチンギャラリー)」。2015年9月1日より、フードスタイリストの飯島奈美さんがプロデュースした新メニューが登場します。飯島さんは映画「かもめ食堂」「海街diary」「深夜食堂」やNHKの連続テレビ小説「ごちそうさん」などでフードスタイリングを手がけている人物です。

 この飯島さんプロデュースによる新機内食を、ひとあし早く実際に味わうことができました。まずはサイドディッシュからいただきます。

「人参・ハム・クルミのメープルシロップ」は、人参にメープルシロップを合わせるのが飯島さん流といいます。

「メインの前にお酒と一緒に楽しんでいただけたら」(JAL 商品・サービス企画本部 綱島さん)

 優しい甘さのなかにクルミの風味と食感、ワインが欲しくなる味でした。

「おからサラダ」は、おからをヨーグルトとマヨネーズであえ、洋風サラダに仕立てたもの。サッパリしており、食べていて落ち着きます。そして味がしっかりした「人参・ハム・クルミのメープルシロップ」と交互につまむと食べ飽きず、箸が進みます。日本酒も欲しくなってきます。

「特製フルーツポンチ」は、カルダモンやクローブなどを合わせた特製スパイスのせいか、爽やかさのある食味。ワインが欲しくなります。

メインディッシュ、そのごはんとの相性が

 メインディッシュの和食は「こくうま肉じゃが」。隠し味にオイスターソースを使っているほか、機内食ではなかなか無いという大きなジャガイモ、人参が特徴です。食べてみると、しっかりしたカタマリ感がありつつ、煮崩れがなくホクホク、やわらか。そして一緒に提供される枝豆ごはんがまた、その味を引き立てます。枝豆の風味も良く、日本酒が欲しくなります。

 メインディッシュの洋食は「なつかしロールキャベツ」。チキンスープでじっくり煮込んだというロールキャベツ、口に入れると旨味がしみ出してきます。一緒に提供されるさっぱりしたトマトライスとの相性は、言うまでもないでしょう。ワインかビールが欲しくなります。

 今回登場する飯島奈美さんプロデュースの機内食は、「ほっとする、やさしい味を、機内でも」が開発コンセプトとのこと。確かに、食べるのに疲れてしまわない内容と味で、長距離移動中の乗客に優しそうという印象でした。個人的には、左党に優しいのもポイントの高いところです。

 また機内食と合わせて、JAL国際線ファーストクラス・ビジネスクラスで9月1日から11月30日まで提供される日本酒も試飲することができました。

 銘柄は、ファーストクラスが「磯自慢 中取り純米大吟醸 アメジスト」(静岡県)と「獺祭 磨き二割三分 純米大吟醸」(山口県)。ビジネスクラスが「東洋美人 純米大吟醸」(山口県)と「梵 純米大吟醸」(福井県)。

 その味は、さすがファースト&ビジネスクラス、でした。

情報提供元: 乗りものニュース