WRCで勝つための必須装備がターボ+4WD。それが一般的になったのが1980年代でもあり4WD技術の過渡期だったともいえる。先駆車スバル・レオーネを忘れかけてはいないか?

スバル伝統の水平対向エンジンは1.6ℓがOHVで1.8がSOHC。この1.6ℓはいわばスバル1000からの直系でもあるがパワーはグロス87psとなるEA71型だ。

1970年代初頭のこと。東北電力から雪道でも走行可能な 4WDのレオーネが欲しいと要請されたことで、スバルは乗用タイプの4輪駆動車を開発。75年に世界で初めて乗用4WDの4ドアセダンをレオーネに加えている。




この当時はまだレバー操作によりFFと直結4WDを切り替える方式が採用されていたが、同時期に国産車初の快挙だったFFでのAT車も設定されている。いずれは4WDのATが実現するだろうと感じさせたものだが、これが現実になるのは2代目になった81年のこと。これまた国産車初の4WDのAT車だった。




4WDでATなんて今では常識だが、当時は前例がない。前後輪で変化する駆動力の差を、クラッチで切ることができないからATとの組み合わせは至難の技。そこで後輪トランスファーにクラッチを装備するMP-Tを新開発。


MP-Tが実現したから現在主流のトルクスプリット4WDも可能になった。偉大な技術なわけだが、今も憶えている人は多くないだろう。なにせレオーネがマイナーな存在だからだが、そこへ愛情を感じる若いオーナーがいた。




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情報提供元: MotorFan
記事名:「 80年代車再発見! スバル・レオーネ4WD(1987年)〜偉大な技術だった名車に乗りたい〜SUBARU LEONE 4WD 4DOORSEDAN 1.6LF