ルノー・トゥインゴのエンジンは、後ろにある。朝、エンジンを始動すると背後から元気のいい音がする。エンジンはスイッチではなく、ちゃんとキーシリンダーに差して捻ってかけるのだ。やっぱりキーは大事だ。ボンネットを開けるのにも必要だ。


レポート日:2020年10月25日


オドメーター:3400km


TEXT&PHOTO◎鈴木慎一(SUZUKI Shin-ichi)

MFトゥインゴ号の調子は上々である。8月に飛び石によるヒビでフロントウィンドウの交換をして以来、ノートラブルだ。

MFトゥインゴ号の鍵は、もちろんリモートでドアロックを解除できる。ドアを開いて、いつもの自分のクルマ(F30型BMW320d)の癖でシフトレバー手前のドリンクホルダーにキーを放り込んで、「さぁ、いくか」と思ってエンジンをかけようとエンジンのスタートボタンを探す。


「あ、そうだった。トゥインゴ号はキーを捻らないとエンジン、かけられないんだった」と思って、再びキーを手に取って、ステアリングコラム右側のキーシリンダーに差して捻る。

リヤの下回りを見ると、0.9ℓ直3ターボ+6速DCTがあるのが見える。

下にエンジンがあるので、トランクの床はやや高めだ。

当たり前なのだが、現代のクルマの多くはスイッチを押してエンジン始動だから、なんだかちょっと懐かしい気がする。




そのエンジンは、ご存知のようにフロントボンネットフード下にあるわけではなく、リヤのトランクの下にマウントされている。だから、トランクの床は普通のコンパクトカーより高め。




と思って、ちょっと考えた。フロントにはなにがあるんだろう? 何か収納できるのかな?

ボンネットフードのロックを解除する鍵穴は赤丸の位置にある。

ここ。

ここです。

というわけで、ボンネットフードのオープナーを探した。運転席側にはない。助手席がに回ってみたが、やはりない。




そう思って、クルマの前に回ってじっくり観察してみる。


お、左のライトの内側に、鍵のマークがある。カバーを外すと、鍵穴発見。鍵を回すとレバーを外側へ行くことができる。右のライトの横のレバーも同じように引くとボンネットフードのロックが外れる。

前にスライドする。フードはとても軽い。

ボンネットを支えながら前にひくと、手前にスライドする。普通のボンネットのように上に上げると、軽い。ボンネットはスチール製でもアルミ製でももちろんカーボン製でもなく、樹脂製。軽い。そして内部のセーフティベルトにより一定のところで止まる。

セーフティベルトがあるのでボンネットフードは外れない。ベルトを外せばフードごととれる(とらなかったけど)。

フロントに収まっているのは、ブレーキオイル・クーラント・ウインドウォッシャー液・バッテリーなど。

フロントに収まっているのは、ブレーキオイル・クーラント・ウインドウォッシャー液・バッテリーなど。リヤエンジンだが、フロント部に収納スペースはない。

給油口を開くのにも鍵が必要だ。

給油の際も、鍵は必要だ。


〔当たり前だが、鍵は大事です)

情報提供元: MotorFan
記事名:「 鍵がないと始まらない。MFトゥインゴ号のボンネットを開けてみる <ルノー・トゥインゴ長期レポートVol.9>