10月15日、日産自動車と群馬日産自動車、日産サティオ群馬、日産プリンス群馬販売は、みどり市(群馬県)と電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結したことを発表した。

日産自動車が締結した自治体・企業との災害連携協定としては全国で65件目となり、群馬県では初。日産の「ブルー・スイッチ」活動としては92件目の取り組み

この協定の内容は、みどり市が『地震災害等による大規模停電が発生した際に、市が指定する避難所等において、日産の販売会社である群馬日産自動車、日産サティオ群馬、日産プリンス群馬販売より貸与される電気自動車「日産リーフ」を電力源として活用することで、避難所の円滑な運営を行い、市民の安全確保に努める』というもの。




みどり市では、市全域において発生が想定されるあらゆる災害に際し、市民の生命、身体および財産を守ることを目的とした「みどり市地域防災計画」を策定し、災害に強いまちづくりを推進している。また、環境問題や地球温暖化対策として、省エネルギー対策の推進や、再生可能エネルギーの中でも、とりわけ二酸化炭素の排出量が少なく、エネルギー源の多様化に貢献する「新エネルギー」の導入推進を行っており、住宅用新エネルギーとなる太陽光発電システムやリチウムイオン蓄電池の設置補助金の設定とその普及促進にも努めている。




一方、日産自動車は、日本が抱える環境負荷低減や災害対策等の課題を解決するため、2018年5月に日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を発表し、その活動を牽引するリーダーとして、全国の自治体や企業と協力して、電気自動車普及を通じた社会の変革に積極的に取り組んでいる。また「ブルー・スイッチ」活動の推進を通じて、温暖化対策、防災・減災、エネルギーマネジメント、観光、過疎化などの地域課題の解決に取り組み、SDGsの達成に貢献している。

この日産自動車が推進する「ブルー・スイッチ」活動、そして、みどり市が推進する防災対策や、環境・エネルギー対策と、双方の取り組みに互いが賛同し、このたび同協定の締結を行う運びとなった。電気自動車を活用した「災害連携協定」の概要は以下のとおり。

【協定の概要】


・みどり市で災害を起因とする停電が発生した際、市が指定する避難所に、群馬日産自動車、日産サティオ群馬および日産プリンス群馬販売の店舗に配備している電気自動車「日産リーフ」を無償で貸与する。


・みどり市、日産自動車、群馬日産自動車、日産サティオ群馬および日産プリンス群馬販売の協力により電気自動車からの給電を行うことで、災害時においても継続して電力が供給できる体制を整え、避難所の円滑な運営を図り、市民の生命および身体の安全を守る。


・みどり市、日産自動車、群馬日産自動車、日産サティオ群馬および日産プリンス群馬販売は、平常時も電気自動車の普及促進を行うほか、市のイベントで使用する電力を電気自動車から供給することで、『電気自動車は「走る蓄電池」』としての活用を市民へ積極的にアピールし、防災・環境意識向上を目指す。

災害発生時の「日産リーフ」からの電力供給イメージ図

みどり市では、すでに公用車として「日産リーフ」の導入や、電気自動車の急速充電器を市役所等に設置しており、今後もEV普及・促進の取り組みを推進し、さらなる防災力向上に努めていく。




日産自動車は、人々の生活を豊かに、というビジョンのもと「ニッサン インテリジェント モビリティ」を推進し、独自性にあふれ、革新的なクルマやサービスを届けるとともに、「ゼロ・エミッション(排出ガスゼロ)」「ゼロ・フェイタリティ(交通事故による死亡・重傷者数ゼロ)」に取り組んでいる。そして「ブルー・スイッチ」の推進に加え、電気自動車というクルマの販売にとどまらず、EVがもたらす豊かな生活の実現、そしてEVが成し得る社会変革のために、EVの生み出す新たな価値を世界に発信し続け、よりよい社会づくりへの貢献を目指す。




今回の「災害連携協定」も、日産の「ブルー・スイッチ」の活動に基づくものであり、日産自動車が締結した自治体・企業との災害連携協定としては、今回の締結が全国で65件目となり、群馬県内では初の協定締結となる。また、EVを活用したエネルギーマネジメントや観光などを含む「ブルー・スイッチ」活動としては92件目の取り組みとなる。


 


みどり市と日産自動車は、今後もこの協定締結を機に、防災対策を強化し、電気自動車を活用した災害に強いまちづくりを推進。そして、電気自動車の普及を通じた地域課題の解決に向けて、さらに連携を強化していく。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 日産自動車が「みどり市(群馬県)」と電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結。災害による停電時は「リーフ」を無償貸与