5月20日、ジャガー・ランドローバーは、SVO(スペシャル・ビークル・オペレーションズ)の手がけるモデルの販売が、2019-20年度で9500台超と、前年比を64%上回る好調ぶりであることを発表した。

一番人気の「レンジローバー・スポーツSVR」の販売は生産開始から5年間増加の一途

 SVOは同社内に設置された一部門で、ジャガーやランドローバー車の「SVシリーズ」を手がけているほか、カスタマイズプログラムの開発や商用向けのランドローバー製品、レンジローバーの装甲、両ブランドのアクセサリー、さらにジャガー・ランドローバークラシックと全地形対応のボウラーを製造している。

 同社では、飛行機のエグゼクティブクラスのようなシートでロングホイールベースのラグジュアリーSUV「レンジローバーSVオートバイオグラフィー」やドライビングにフォーカスしたラグジュアリーSUV「レンジローバーSVオートバイオグラフィー・ダイナミック(最高出力565ps)」など、SVシリーズの7モデルすべての需要が非常に好調で、成長につながっていると分析。

 プレミアムスポーツSUV「レンジローバー・スポーツSVR(最高出力575ps)」は、引き続きシリーズのなかで最も人気の高いモデルとして、その需要は生産開始以降5年間にわたり拡大を続けているという。また、2019年より、パフォーマンスSUV「F-ペイスSVR(最高出力550ps)」とミッドサイズラグジュアリーSUV「レンジローバー・ヴェラールSVオートバイオグラフィー・ダイナミック」を新たに提供開始したことも、販売台数増加に大きく貢献したとのこと。

 ジャガー・ランドローバーでSVOのマネジメントディレクターを務めるマイケル・ファン・デル・サンデ氏は、この結果を受けて次のようにコメントしている。


「自動車業界全体が厳しい販売環境にあるなか、立ち上げからわずか5年の当部門において、ジャガー・ランドローバーのSV製品の需要が力強い成長を続けていることを大変嬉しく思います。私たちは走破性能とラグジュアリーを向上させた、これまでにない幅広いモデルを取り揃えており、それぞれのモデルがお客様の心に響く独自の個性を兼ね備えています」

 主要市場におけるSVスペシャリストセンターの展開や、ドイツ・ミュンヘンに新たに開設したジャガー・ランドローバー・ステートメント・サイトなど、特別なエリアを販売店に設置したことも販売台数の増加を牽引。これらの販売店はSVシリーズを求める顧客のニーズにきめ細やかに対応できるようトレーニングを受けており、個々の要望への対応など、求められる最高のサービスを提供している。SVスペシャリストセンターは現在世界中の100店舗に展開しており、今後もさらに拡大する予定とのこと。

 一方、SVOのコマーシャルディレクター、マーク・ターナー氏のコメントはこうだ。


「私たちは現行のSVシリーズの需要を満たすことに注力すると同時に、新たなセクターを開拓し、パフォーマンスSUVであるF-ペイスSVRはまたたく間に売上台数が2番目に多いモデルとなりました。ジャガー・ランドローバーの世界販売網やSNSを通してSVシリーズの認知度を高めつつ、SVビスポークオーダーを展開したことも当部門の事業にポジティブな影響をもたらしています」

 SVビスポークチームは、塗装色や仕上げ、内装や外装のオプションによるカスタマイズモデルを提供しているが、ジャガー・ランドローバーモデルのカスタム受注やプレミアムパレットの塗装仕上げの受注は20%増加している。




 なお、ジャガー・ランドローバーのSVシリーズに関する定期的な情報発信や開発者への独占インタビューは、Instagramで確認可能だ。

●ジャガーSV 公式Instagramアカウント:@JaguarSV


●ランドローバーSV 公式Instagramアカウント:@LandRoverSV

情報提供元: MotorFan
記事名:「 ジャガー・ランドローバーのSVシリーズが販売好調! 前年比64%増となる9500台超を記録