月間登録台数:1181台(19年6月〜11月平均値)


現行型発表:15年1月(一部改良 19年12月)


JC08モード燃費:19.2km/ℓ ※「ハイブリッドX(8人乗り)」




REPORT●山本晋也(YAMAMOTO Shinya)


PHOTO●平野陽(HIRANO Akio)


MODEL●森脇亜紗紀(MORIWAKI Asaki)




※本稿は2019年12月発売の「2020年 最新ミニバンのすべて」に掲載されたものを転載したものです。

ほとんどのグレードに17インチアルミホイールを標準装備。撮影車の「エグゼクティブラウンジ」はゴージャスなスパッタリング塗装だ。前後ともにウインカーは流れるシーケンシャルタイプを採用している。

■主用諸元 ハイブリッドエグゼクティブラウンジ


全長×全幅×全高(㎜):4945×1850×1950


室内長×室内幅×室内高(㎜):3210×1590×1400


ホイールベース(㎜):3000


トレッド(㎜) 前/後:1600/1595


車両重量(㎏):2240


エンジン種類:直列4気筒DOHC+モーター


総排気量(㏄):2493


エンジン最高出力(kW[㎰]/rpm):112[152]/5700


エンジン最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):206[21.0]/4400-4800


モーター最高出力(kW[ps]):前105[143] 後:50[68]


モーター最大トルク(Nm[kgm]) 前:270[27.5] 後139[14.2]


燃料タンク容量(ℓ):65(レギュラー)


トランスミッション形式:電気式無段変速機


駆動方式:4WD


タイヤ・サイズ:225/60R17


最小回転半径(m):5.6


JC08モード燃費(㎞/ℓ):18.4


車両本体価格:759万9000円

先進安全装備

センサーとして単眼カメラとミリ波レーダーを併用するシステムが採用される。制御系を進化させ、前方を横断する自動車のような速度の高い移動体や夜間の歩行者などを検知できる最新バージョンとなっている。

撮影車両データ

ボディカラー:ラグジュアリーホワイトパールクリスタルシャインガラスフレーク


オプション装備:特別塗装色(3万3000円)/7人乗り専用エグゼクティブラウンジシート運転席側マニュアルウォークイン機構レス/ITS Connect(2万7500円)/専用フロアマット〈エグゼクティブ/エントランスマット付き〉(13万7500円)

ボディカラー

インパネ

センターコンソールが幅広く、左右席がきっちりと分断された高級サルーンのようなコックピット。ゲート式シフトが示すように、オーソドックスなスタイルに仕上がっている。撮影車の「エグゼクティブラウンジ」にはゴージャスな専用メーターが与えられている。

乗降性

1列目:助手席シート高825㎜ ステップ高410㎜

2列目:シート高865㎜ ステップ高410㎜
3列目


着座位置は高く、1列目に座ると見下ろすような感覚になるほど。降りる時にも地上までの高さを感じるが、前後とも乗降性を助ける装備としてステップ(フロアより10cmほど低い)とピラーのアシストグリップが用意されている。スライドドア開口部も広く、写真の印象よりも3列目への乗降はスムーズだ。

ミラー・トゥ・ミラー:2230㎜ 全幅:1850㎜
開口高;620㎜ 全高:1950㎜


リヤゲート地上高:1860㎜ 全長:4945㎜ 最小回転半径:5.6m

フロントマスクは、大きなグリルの存在感が強いが、そもそもボディサイズからして立派で、押しが強い。特に全長・全高が大きいため、リヤゲートを開けるには後方や上方の余裕が必要だ。スライドドアはもう少し開きそうにも見えるが、これで十分過ぎるほどの開口部を確保している。その迫力に圧倒されるが、意外に四隅の感覚はつかみやすい。

居住性

1列目


「エグゼクティブラウンジ」系には、肌触りで深みを感じることのできるプレミアムナッパのレザーシートが採用されている。運転席は8ウェイ電動調整式でカッチリとした印象。チルト&テレスコピックが手動式となっているのは、少々残念だ。

3列目
2列目


両側にアームレストが装備された「エグゼクティブラウンジ」系の2列目シートは、ソファのように身体を包み込む立派なもの。3列目シートの空間も3名掛けでも十分な余裕がある。ただし、中央で分裂して格納するシートのため、中央席は快適とはいえない。

ラゲッジルーム

通常時:高さ1190㎜ 奥行き250㎜

2+3列目格納時:幅910㎜ 奥行き1740㎜
3列目格納時:奥行き1250㎜


左の写真は2列目を最前端にスライドさせた状態で計測したもので、この状態では2列目に座るのは難しい状態だ。3列目使用時の奥行きは最後端にスライドさせた状態の数値、シートを格納する基準位置での奥行きは410㎜となる。床下のラゲッジアンダースペースは3列目使用時でも利用できるトランク的な空間。その容量は148ℓと実用的で使い勝手も良い。

うれしい装備

小柄なドライバーにとって、高い運転席に乗り降りするのは負担に感じるかもしれないが、Aピラーにアシストグリップが備わっているのでスムーズに行なえるのはうれしい。

3列目シートはしっかりとしたものだが、操作感はとても軽くなっている。格納できるスライド位置はマークで示され、わかりやすい。

助手席にも電動式パワーオットマンを装備(「エグゼクティブラウンジ」系、「G」系、「SR」系)。前後のパッセンジャーをもてなす快適機能を持っている。

LEDルーフカラーイルミネーションは16色・4段階で気分に合わせて調整できる。天井のパーソナルランプは「ラウンジモード」で常時点灯が可能だ。

インパネの左右のドリンクホルダーに加え、センターコンソールにドリンクホルダーと浅めのトレーが用意されているのは便利だ。
コンソールボックス背面にふたつのリッド付き小物入れを用意。上はAVリモコンにちょうど良く、下は小さめのペットボトルが収まる。


「エグゼクティブラウンジ」系は2列目シートなど車内の4ヵ所にAC100V電源(合計1500W)を設置。PC利用時などに対応する。
2列目シートのアームレストに格納式テーブルを備える。アッシュバール木目調の仕上げが車格に相応しい高級感を漂わせる。


SEAT ARRANGE

7人乗り:4名乗車+最大ラゲッジスペース
7人乗り:2+3列シートフラット状態


7人乗り:1+2列シートフルフラット状態
7人乗り:4名乗車+スーパーリラックスモード


グレードにより2列目シートが異なる(3タイプ)ためアレンジの幅もそれぞれ違ってくる。例えば、最大830㎜のスライドを最後端に位置させるスーパーリラックスモードが可能なのは、リラックスキャプテンシートを持つグレード(「G」「X」「SR」「S」)だけとなる。基本的に7人乗りとなっているが、「X」のみ8人乗りを用意。

バイヤーズガイド

グレードは標準車なら「G」、エアロボディなら「SR」を選ぶと、後席サイドガラス用のサンシェードなどが付いてくる。「Fパッケージ」及び「Cパッケージ」以上にはステアリングヒーターが付くが、エグゼクティブパワーシートはファミリーユースには少々過剰。

エアロ系と標準系、ふたつの異なるエクステリアを用意。”S”が付くグレードはアグレッシブな意匠のバンパーを持つエアロ系だ。全車4WDの設定だが、リヤタイヤを駆動するのはモーターだけの「E-Four」となっている。

ハイブリッドS
ハイブリッドG “Fパッケージ”


ハイブリッド エグゼクティブ ラウンジS

情報提供元: MotorFan
記事名:「 〈トヨタ・アルファード ハイブリッド〉最高峰に相応しい至高の完成度【ひと目でわかる最新ミニバンの魅力】