2019年1-3月に新設された3機のオービスは、いずれも高速道路への設置、しかも以前、設置されていた旧型レーダー式やHシステムが一昨年から昨年にかけて撤去されたポイントに、ある程度の期間をおいて突如、姿を現すという共通の設置状況となっている。今後も、同パターンの世代交代が進んでいくのか、動向に注目だ!

今さら取締効率の悪い固定式オービスを新設する意義とは?

☆2019年1-3月新設オービスリスト


1.


場所:滋賀県


道路:名神高速道路


キロポスト:429.2KP


方向:上り


機種:新型L (旧型レーダー式)


速度計測方法:ループコイル式


制限速度:100km/h




2.


場所:長野県


道路:中央自動車道


キロポスト:229.3KP


方向:下り


機種:LHシステム(Hシステム)


速度計測方法:ループコイル式


制限速度:80km/h




3.


場所:宮崎県


道路:宮崎自動車道


方向:下り


キロポスト:66.7KP


機種:LHシステム(Hシステム)


速度測定方式:ループコイル式


制限速度:100km/h


※( )内は以前、設置されていた機種
3機の新規オービスは撤去されたオービスとほぼ同位置に設置された!(左上:中央道 左下:宮崎道 右:名神高速)

「オービスが撤去されたのでホッとしていたら、いつのまにか復活!」、最近の固定式オービスの設置状況は、ほぼこのパターンだ。今後も警察が、撤去後の走行車の平均速度の変化や通行状況を分析した上で、新設するかどうかの判断をしていくのだろうが、どっちみち固定式オービスはドライバーに設置位置を覚えられてしまえばそれで終わり。今やカーナビやスマホでも、オービスの位置を教えてくれる時代、例えネライがスピード抑止だったとしても、何千万円もかけて新設する意義があるのかどうか、甚だ疑問だ。




 とはいえ、オービスの撤去スピードが新設を遙かに上回っている現在、そして、今後も、固定式オービスの絶対数が減少することに間違いは無い。特に注目すべきは、今もなお、全道で70機を超えるHシステムを擁する、北海道の動向だ。昨年末、一挙に3機が撤去されたが、いずれも新旧交代とはなっていない。つまり、撤去されたまま、だ。さらに、Hシステムは全機が撤去対象となっているだけに、いずれは全道から消える運命にある。




 もちろん、これからの観光シーズンに向け、ネズミ捕りやレーザー&レーダーパトカーによる取り締まりが強化されるハズだが、やはり、取締範囲が広域にわたる北海道には、ある程度、固定式オービスに頼らざるを得ないという事情もある。例え、移動オービスを導入したとしても、とてもカバーしきれないからだ。一体、どうするつもりなのか?




 いずれにしても、北海道に限らず、今後の固定式オービスの動向は、度々、誤作動を起こす正体不明の機械から身を守るという意味でも、安全運転を心がける優良ドライバーにとっても、気になるハズ。当情報局では、情報が入り次第、当コーナーで報告していくつもりだ。  

情報提供元: MotorFan
記事名:「 2019年上半期の新設固定オービス(自動速度取締機)はわずか3機! だが、今後も徐々に増える兆しあり!?【交通取締情報】