■P10A2


シリンダー配列 直列3気筒


排気量 1.0ℓ


内径×行程 73.0×78.7mm


圧縮比 10.0


最高出力 95kW/5500rpm


最大トルク 200Nm/2250rpm


給気方式 ターボチャージャー


カム配置 DOHC


ブロック材 アルミ合金


吸気弁/排気弁数 2/2


バルブ駆動方式 ロッカーアーム


燃料噴射方式 DI


VVT/VVL In-Ex/×

 ホンダのパワートレーン戦略「EARTH DREAMS TECHNOLOGY」では、既存のガソリンNAエンジンの多くをターボエンジンに置き換える方向性が示唆されている。そのなかで1.5〜1.8ℓNAエンジンの代替として、1.0ℓ直列3気筒ターボエンジンの登場もアナウンスされ、欧州向けシビックに搭載された。低イナーシャ高応答ターボチャージャーと直噴技術により、従来の自然吸気エンジンをしのぐ高出力・高トルクと低燃費をバランスさせた。もちろん、ホンダの伝家の宝刀・VTECを搭載している。




 世の趨勢に倣っていよいよ3気筒ターボをホンダも出してきた──と思いがちだが、そうでないのはわれわれ日本人だけがわかっている。ホンダは長年軽自動車で3気筒ターボを開発してきた経緯があるからだ。もっといえば550cc時代の直列2気筒だってある。レスシリンダー技術に関しては日本はトップランナーの一員なのだ。




 エンジン型式はP10A2と称する模様。直列3気筒のP型といえばやはり軽自動車用のP07Aを想起させる。すでにホンダの軽自動車用エンジンは、やはり直列3気筒のS07型(A型/B型)にスイッチしているが、本機はその先代に当たるP型の1.0ℓ版という呼称を与えられているようだ。

バルブ駆動にフリクション低減を狙ってタイミングベルトが採用される。ベルト素材の改良により、オイル流路中(チェーンケース?)に配置が可能になるようだ。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 じつは3気筒ターボのノウハウに長けているホンダ──P10A2 [1.0 VTEC TURBO]