日立製作所はこのたび、総合トランスポーテーションサービス企業であるPenske Corporation (ペンスキー)と、ペンスキー社の次世代データソリューションを構築する協創を開始した。今回の協創では、日立のデジタル技術やIoT技術を活用し、車両稼働効率の向上をめざす。

ペンスキー社は、乗用車販売・トラックリース・ロジスティックス・モータースポーツなどの領域で売上260億ドル・世界3,300拠点・従業員50,000名以上を誇る総合トランスポーテーションサービス企業。




現在、デジタライゼーションの進展にともない、さまざまな分野でデジタル技術やIoT技術の活用が進められている。自動車分野においても活用が進められており、安全な運転、人員の最適配置、燃費向上、車両管理の改善をめざした取り組みが行われている。このような中、ペンスキー社と日立は、長きにわたりイノベーションの創出に取り組んできた。今回の協創は、デジタル技術やIoT技術の活用による車両稼働効率のさらなる向上を目的に、両社の協創の取り組みをさらに発展させるもの。




ペンスキー社と日立オートモティブシステムズをはじめとする日立グループは、2012年より米国インディカー・シリーズにおいて「Team Penske」のスポンサー契約を締結し、本スポンサーシップに基づくパートナーシップを構築してきた。また、両社は、ペンスキー社のデジタルトランスフォーメーションの実現に向け、広範な事業領域における連携を進めてきた。2017年からは、ペンスキー社が保有する車両データを活用し、車両の稼働効率向上をめざす活動を進めている。ペンスキー社と日立は、今後も、人工知能(AI)などのデジタル技術や日立のIoTプラットフォームLumadaを活用した、様々な協創活動を進めていく。




日立製作所 執行役社長兼CEO 東原 敏昭氏のコメント


「このたび、総合トランスポーテーションサービスのグローバルカンパニーであるペンスキー社との協創を大きく前進させることができ、大変光栄です。日立は、輸送・物流分野を注力分野のひとつとして、社会イノベーション事業の展開を加速しています。ペンスキー社との協創を通じ、ペンスキー社の輸送・物流分野における広範な知見と、日立がこれまで蓄積してきたOT(Operational Technology)とITを融合させることで、フリートマネジメント分野における劇的なイノベーションを創出できることを期待しています」




ペンスキー社 創業者・会長 ロジャー・ペンスキー氏のコメント


「ペンスキー社と日立は、2012年以降、インディカー・プログラムにおいて協力関係を構築しており、これまで、通算38回の勝利と3回の優勝を成し遂げています。ペンスキー社は、大切なパートナーである日立との協力関係をさらに発展させ、今回の協創の取り組みを開始できることを大変嬉しく思います。日立が提供するソリューションを通じ、我々の車両データを革新的に活用することにより、ペンスキー社はお客さまのニーズに応えていきます」

Honda Indy Grand Prix of Alabamaより

情報提供元: MotorFan
記事名:「 Penskeと日立:デジタル技術やIoT技術を活用し、車両の稼働効率向上を実現する協創を開始