静岡鉄道は、約40年間にわたり親しまれてきた1000形に代わる新型車両A3000形を導入する。3月24日の営業運転開始に先立って、3月15日、報道陣に公開した。



外観は、7編成を7つの色でカラーリングした「静岡レインボートレインズ」とする。



車外表示器はセレクトカラーLEDで、読みやすく見やすいユニバーサルデザインに対応。多彩なイラストなど表示が可能となっている。



運転台は、1000形を継承したT字型ワンハンドルマスコンはじめ、運転席を中心に人間工学に基づいた配置とし、必要十分な機能をコンパクトにまとめた運転台コンソールにした。

ワンマン運用での安全運行と乗務員の疲労軽減のため、通常使用しないスイッチはキセ内に収め、シンプルで使いやすい運転台としている。



ドライブレコーダーを搭載しており、小型の前方監視カメラで記録される映像により万が一の事故の際、検証時間を短縮できるため、早期の運行再開と通常ダイヤ復旧が見込める。

客室内の防犯カメラと同じ記録装置とし、保守の軽減を図っている。



内装の室内デザインは、清潔感ある広く明るい空間を志向した。



車いす、ベビーカースペースを各車両乗務員室寄りに1ヶ所配置し、2段手すりを設置することで利便性の向上を図っている。



左右の側壁をロールバーで結合することにより車両の側面衝突など非常時における室内空間保持性能の向上を実現し、車体の振動を抑えるので乗り心地の向上にも寄与している。



丸型の優しい形状で2段構造となっており上下どちらでも握れるようになっている。取付方向も90度向きを変えることができるので、とっさの時に視認しやすいことを考慮し見えやすい方向で取り付けている。



静岡鉄道100周年となる2019年度には、7色のラインナップが完成する計画となっている。

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情報提供元: Ex-Train