JR西日本は、今年3月に長野~金沢間で北陸新幹線が開業した北陸を舞台に、富山県、石川県、福井県と北陸経済連合会、JRグループ6社が10月から開催する北陸デスティネーションキャンペーンに合わせて、七尾線(金沢~和倉温泉駅間)で10月3日より運転を開始する観光列車「花嫁のれん」の車両が完成し、9月9日に東京都内のホテルで車内サービスについての記者発表会を行った。



食のサービスとして発表された「スイーツセット」は、世界的に活躍するパティシエの辻口博啓氏による「ル ミュゼ ドゥ アッシュ」オリジナルセレクトスイーツと石川の老舗メーカー「ダートコーヒー」による花嫁のれんオリジナルブレンドコーヒーまたは加賀棒茶のセット。



「和軽食セット」は、加賀屋総料理長監修による能登特産の食材や石川の郷土料理など、加賀屋の味を織り交ぜたメニュー。



「ほろよいセット」は、加賀屋総料理長監修による石川ならではの珍味を揃えた和惣菜と、能登の酒造メーカー宗玄酒造の純米吟醸とのセット。



車内アテンダントは、車両コンセプトの「和と美のおもてなし」を体現する和装ユニフォームを着用。各列車に加賀屋の客室係1名、事前に加賀屋で研修を受けたJRグループ会社社員2名の計3名が乗務。食事の提供やカウンターでのお土産物販販売等、車内でのおもてなしを行う。





ドラマ「花嫁のれん」に出演した女優の羽田美智子さんがゲストとして出席した。



堀坂明弘JR西日本取締役兼常務執行役員営業本部長、女優の羽田美智子さん、パティシエの辻口博啓さん、野中雅志JR西日本執行役員金沢支社長で記念撮影を行った。



パティシエの辻口博啓氏による生菓子の試食が報道陣に提供された。



会場には、北陸の伝統工芸品「花嫁のれん」の現物を展示された。婚礼の際、大切に育て上げた娘の幸せを願って、色鮮やかなのれんを嫁ぐ娘に持たせるもので、幕末より明治にかけて始まった旧加賀藩の加賀・能登・越中に見られる風習のことで、女性の幸せを願うこの伝統文化を列車名として採用した。

観光列車「花嫁のれん」は、10月3日より金沢~和倉温泉駅間を1日2往復、特急列車として運転される。



情報提供元: Ex-Train