ホワイトレターも!

車検OKのタイヤの選び方を紹介

200系ハイエース

ハイエース、特にバンは商用車なので、乗用車とは異なる規格で制約を受けるため、タイヤを交換する際には気を付けたい点がある。

ここでは車検OKのタイヤの選び方を紹介するので参考にしてほしい。

ハイエースは、最大積載時には、バン、ワゴンともに約3.5トンから4トンほどの重さになる。
そのためノーマルでは、バン、ワゴン関係なく195/80R15 107/105L LTという小型トラック用タイヤが標準装着されている。

この小型トラック用タイヤ(LTタイヤ)は、快適性や走行性を重視する乗用車用タイヤと違って、重い荷物を積んでいても安全に走行できることを重視したもの。
バンの場合は貨物となるので、純正装着されているLT規格(日本やアメリカの小型トラック用タイヤ規格)や、C規格(ヨーロッパの商用車用タイヤ規格)のタイヤじゃないと車検はNGとなっている。

ワゴンは乗用車なので、ロードインデックスをクリアしていれば普通のラジアルでOKという説もあるが、純正タイヤはLT 規格で、車重も重いことから、ノーマル同等じゃないとダメという見解の陸運局もあるようだし、ノーマル同等じゃないと入庫拒否というディーラーもあるらしい。

そんなこともあるので、車検時は装着しているタイヤがOKか事前に確認した方が安心だ。

現在ハイエースで車検対応のLT&C規格のタイヤは、15/16/17/18インチがラインアップされている。
車検を考えると最大で18インチまでとなるのだが、スタイル重視で20インチを装着しているオーナーが多いのもハイエース。
20インチタイヤは大口径化による見た目の迫力アップで人気だが、荷重指数がノーマル同等のものがないため注意したい。

装着に際してはハイエースに強いショップでよく相談してから購入することをオススメする。

ハイエースのノーマルタイヤ。
195/80R15 107/105L LT のLT表記が表すように、バン&ワゴンともにライトトラック用タイヤが標準装着されている(現在の標準タイヤはスピード記号がNに変更、ハイスピード化に対応している)。

①タイヤ幅:タイヤの幅をミリ単位で表したもの。
②偏平率:タイヤの断面幅に対するタイヤの高さの比率。この数値が小さくなればタイヤのサイドウォールは薄くなる。
③構造記号:タイヤの構造を表す記号でRならラジアルということ。
④リム径:このタイヤに合うホイールのリム径をインチで表記。
⑤荷重指数(ロードインデックス):1本のタイヤが耐えられる重さを表す数値。107は単輪、105は複輪での荷重指数を表す。ハイエースの場合は車検時この数値が重視される。
⑥速度記号:タイヤが耐えられる最高速度を表す記号で、Lは120km/h、Nは140km/h、Rは170km/h、Sは180km/h、Tは190km/h、Vは240km/hまで対応。
⑧用途記号:LT(ライトトラック)=小型トラック用の意味で、日本やアメリカのタイヤ規格。
LTと同様なのがヨーロッパのタイヤ規格「ETRTO(エトルト)」におけるC(コーマシャルビークル)規格の商用車用タイヤ。

ロードインデックス(荷重指数)とは…?

ハイエースは、車重の重いクルマなので、乗用車用タイヤに比べ、耐荷重性、耐摩耗性などに優れたLTタイヤが標準装備されている。
タイヤのサイズ表記には、107/105といった数値が含まれるのだが、この数値がLI=ロードインデックス(荷重指数)と呼ばれるもので、1本のタイヤで何㎏の重さまで耐えられるかを表している。
ロードインデックスはタイヤメーカーのホームページやカタログで確認可能。
ちなみにロードインデックスが107の場合、タイヤ1本で975㎏、105は925㎏までOKということ。
車検証から実際に1本のタイヤにかかる軸重を計算すると、純正タイヤのロードインデックスよりも低くてもOKな数値となるのだが、陸運局の検査員によっては純正タイヤのロードインデックスと同等かそれ以上でないとNGになる場合もあるので気をつけよう。

純正装着タイヤ(195/80R15)のロードインデックスは107/105。
車検時は同等かそれ以上の数値が求められることも。

ホイール選びにも注意が必要!

ホイールを交換した時に、ホイールを見るとリムの部分にJWLやVIAといった文字が刻印されているのが見えるはず。
JWLは乗用車用の軽合金ディスクホイールの技術基準を表し、このマークがないと保安基準に適合していないということで、車検に通らない。
VIAはJWL、JWL-Tに適合した商品かどうかを、第三者公的試験機関である「自動車用軽合金ホイール試験協議会」が確認するもので、合格したものにはVIAマークが付く。
乗用車となるワゴンの場合はJWL&VIAでOKだが、貨物車となるバンの場合はトラック及びバス用軽合金製ディスクホイールの技術基準であるJWL-Tの刻印がないと、保安基準に適合していないということで、車検に通らないので、ホイール選びをする場合は気をつけよう。

JWL-Tの刻印。
JAPAN LIGHT ALLOY WHEEL TRUCK&BUSの略で、トラック及びバス用軽合金製ディスクホイールの技術基準を満たしたホイールであることの証。

定番人気ホワイトレタータイヤに車検対応18インチが加わった

ホワイトレター仕様の18インチが追加されたパラダPA03。
サイズは225/50R18C 107/105H。
ブラックレター仕様も選べる。

ハイエースは100系の時代からスポーティなホイールにホワイトレタータイヤの組み合わせが人気で、それは現在も同じ。
車検対応のC 規格&LTタイヤでホワイトレターがあるのは、ファルケン・W11、グッドイヤー・ナスカー#1、トーヨーH20、ヨコハマ・パラダ、マッドスター・ラジアルMT、オーレンカウンター・ニューストリートOG-20など。
18インチでホワイトレターがあるのはオーレンカウンター・ニューストリートOG-20のみだったが、さらにヨコハマ・パラダに18インチのホワイトレター仕様が追加。
選択肢が広がった。

オフ系にもC タイヤあり!

アウトドア人気も手伝ってアゲスタイルのハイエースも増加中。
アゲスタイルの足もとに欠かせないのがゴツゴツパターンのオフ系タイヤ。
オフ系タイヤでも車検時はロードインデックスがポイントとなるのだが、純正タイヤよりも高いロードインデックスのオフ系タイヤもあるので安心だ。
マッドスターのラジアルM/Tは、215/65R16C 109/107Pという車検対応のC 規格タイヤ。
ロードインデックスは純正の107/105よりも高い設定だけに安心。

純正タイヤのロードインデックスをクリア!タイヤCATALOG

ファルケン・W11

ホワイトレター

推奨サイズ
195/80R15 107/105N
215/65R16C 109/107N
215/60R17C 109/107N

ファッション性の高いホワイトレターを採用し、高荷重に対応した本格仕様。
バン専用コンパウンドやリブパターンなどにより、抜群のウェットグリップ性能を実現。

https://www.falken.co.jp

トーヨー・H20


ホワイトレター

推奨サイズ
195/80R15 107/105L
215/65R16C 109/107R
215/60R17C 109/107R
225/50R18C 107/105R

18インチをラインアップするバン用ドレスアップタイヤの代表的存在。
15~17インチはホワイトレター&ブラックレターのリバーシブルタイプ。

https://www.toyotires.jp

グッドイヤー・イーグル ナンバー1 ナスカー


ホワイトレター

推奨サイズ
195/80R15 107/105L
215/65R16C 109/107R
215/60R17C 109/107R

ホワイトレターの定番と言えるモデル。
ミニバンタイヤの左右非対称パターンを踏襲したトレッドデザインで、ワンボックスカーならではのふらつきや偏摩耗にも対応。

https://www.goodyear.co.jp

オーレンカウンター・ニューストリート OG-20


ホワイトレター

推奨サイズ
215/65R16 109/107T
215/60R17 109/107T
225/50R18C 107/105T

ウェット性能や静粛性に優れ、稀少なホワイトレター18インチが設定されたモデル。
ホワイトレターとブラックアウトレターのリバーシブル。

https://allencounter.com

ヨコハマタイヤ・パラダ PA03


ホワイトレター

推奨サイズ
215/65R16C 109/107S
215/60R17C 109/107S
225/50R18C 107/105T

パラダブランドからリリースされるPA03。
ブランドロゴとグラデーションデザインのホワイトレターが足元に映えること間違いなし。

https://www.y-yokohama.com

トーヨー・オープンカントリー R/T


ホワイトレター

推奨サイズ
215/65R16C 109/107Q

オフロードでのトラクション性能と、オンロードでの耐摩耗性や走行安定性を両立したラギッドテレイン(R/T)タイヤ。
無骨なパターンはオフ系にマッチ。

https://www.toyotires.jp

ヨコハマタイヤ・ジオランダー H/T G056


ホワイトレター

推奨サイズ
195/80R15 107/105L

高レベルの耐摩耗性と快適性を備えるSUV 用タイヤ。
195/80-15サイズのサイドウォールは、ホワイトレターとブラックレターを片側ずつ搭載。

https://www.y-yokohama.com

ヨコハマタイヤ・ブルーアースバン RY55

推奨サイズ
195/80R15 107/105N

優れた耐摩耗性能を備えるブルーアース初となるバン用。
接地形状を最適化したプロファイルは偏摩耗を抑えるとともに、力強さも感じさせる。

https://www.y-yokohama.com

マッドスター・ラジアル M/T


ホワイトレター

推奨サイズ
195/80R15 107/105N
215/65R16 109/107R
215/60R17 109/107R
215/55R18 107/105L

純正タイヤと同じ荷重指数を備えるマッドテレーンタイヤ。
オフタイヤならではのパターンやホワイトレターは、リフトアップなどワイルド系にマッチ。

https://mudstartires.jp

ミシュラン・アジリス

推奨サイズ
195/80R15LT 107/105R
215/65R16C 109/107T

耐摩耗性が高い強靱な構造で、長期間優れたパフォーマンスを発揮するロングライフ設計。
グリップ性能を向上し、偏摩耗も抑制する。

https://www.michelin.co.jp

ダンロップ・RV503

推奨サイズ
195/80R15 107/105L

ミニバン専用タイヤをバン用にチューニング。
左右非対称パターンを採用し、サイドウォール部には立体感のあるレイズドブラックレターをセット。

https://tyre.dunlop.co.jp

スタイルRV Vol.148 トヨタ ハイエース No.31

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ]

情報提供元: ドレナビ
記事名:「 荷重指数ってなに? 走りも車検も安心のタイヤの選び方|ホワイトレターもいっぱい!|200系ハイエース