車の使用頻度が高い方や、日常生活に車が欠かせない地域に住む方にとって、燃料費を左右する燃費性能は決して無視できない車選びの重要ポイントといえます。

ここでは、日産「オーラ」の燃費性能について、詳しくご紹介します。

  • オーラのWLTCモードカタログ燃費・実燃費はこちら
    駆動方式カタログ燃費(km/L)実燃費(km/L)
    2WD23.3~27.219.6
    4WD22.718.3
  • ノートは全車に第2世代の「e-POWER」を搭載
  • オーラの燃費はライバル車であるトヨタ「アクア」やホンダ「フィット」のe:HEV車には後れを取っている

オーラのパワートレインの特徴

2021年8月に販売が開始されたオーラは、5ナンバーサイズのコンパクトカー「ノート」の派生車種であり、ノートと同じく日産独自のハイブリッドシステム「e-POWER」の第2世代を全車に搭載しています。

オーラに搭載されるe-POWERは標準仕様のノートよりも出力・トルクが引き上げられており、より力強い加速とワンペダル感覚の滑らかな走りを両立させるとともに、高い静粛性を実現しました。

オーラのカタログ燃費

オーラのパワートレインは、1.2L直列3気筒エンジン+モーターのハイブリッドシステム「e-POWER」のみで、「NISMO」を除き2WDと4WDが選択可能です。走行性能を高めた「NISMO」は2WDのみで、4WDの設定はありません。

オーラのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。

グレード駆動方式カタログ燃費(km/L)
G/ G leather edition2WD27.2
G FOUR/ G FOUR leather edition4WD22.7
NISMO2WD23.3

オーラの実燃費

オーラに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、オーラの実燃費(2023年12月16日時点)は、以下のとおりです。

グレード駆動方式実燃費(km/L)
G/ G leather edition2WD19.6
G FOUR/ G FOUR leather edition4WD18.3
NISMO2WD19.6

WLTCモードは日本でこれまで使用されてきたJC08モードよりも実燃費に近い数値が出る燃費の計測方法ですが、それでもある程度は実燃費がカタログ燃費より悪化するのが一般的です。

オーラでも差が見られますが、2WD車では若干差が大きい傾向があることがうかがえます。

オーラとライバル車のカタログ燃費を比較

オーラの燃費面でのライバル車としては、国産車ではトヨタ「アクア」ホンダ「フィット」が挙げられます。ここでは、この2車種とオーラのカタログ燃費を比較してみましょう。

トヨタ「アクア」

出典:トヨタ「アクア」ギャラリー

2021年7月にフルモデルチェンジが実施され、2代目に移行したトヨタ「アクア」。ハイブリッド専用車ならではの優れた燃費性能をさらに向上させるとともに、先進性や上質感を追求したモデルへと進化しました。

アクアのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。

グレード駆動方式カタログ燃費(km/L)
B2WD35.8
E-Four30.1
X2WD34.6
E-Four30.0
G/Z2WD33.6
E-Four30.0
GR SPORT2WD29.3

いずれの駆動方式でも、アクアの燃費がオーラを大きく上回っています。

ホンダ「フィット」

出典:ホンダ「フィット」スタイリング

ホンダ「フィット」はホンダ独自のパッケージング技術「センタータンクレイアウト」の採用により、広い室内空間を確保し、後席でもゆったりとくつろげるのが魅力です。

フィットにはガソリン車とe:HEV車(ハイブリッド車) の設定がありますが、オーラがハイブリッド専用車であるため、ここではフィットのe:HEV車の燃費と比較してみます。

フィットのe:HEV車のWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。

e:HEV BASIC2WD30.2
4WD25.4
e:HEV HOME2WD29.0
4WD25.3
e:HEV RS2WD27.2
e:HEV CROSSTAR2WD27.1
4WD24.2
e:HEV LUXE2WD27.6
4WD23.5

オーラは、フィットとの比較においても燃費の数値では後れを取っていることがわかります。

オーラの走行性能・乗り心地

出典:日産「オーラ」走行・安全

オーラでは、ベースとなるノートよりも高出力・高トルクのモーターを採用することでプレミアムコンパクトにふさわしいワンランク上のパワフルな走りを実現しています。

さらに、ロードノイズが大きくなる荒れた路面の走行時にエンジンを使用して充電し、滑らかな路面ではエンジンの作動頻度を減らすことで高い静粛性を確保していることも特筆すべきポイントといえるでしょう。

モータージャーナリスト・岡崎五朗さんの試乗記でオーラの走行性能を詳しくチェック!

第2世代の「e-POWER」が実現する燃費性能や環境性能、先進性を感じさせる走りが魅力

オーラは、ライバル車には燃費の数値で後れを取っていますが、それでもWLTCモードで「平成30年基準排出ガス75%低減レベル」を達成していることに加え、2WD車は「2030年度燃費基準達成車」、4WD車は「2030年度燃費基準90%達成車」であり、日常的に使用する車として十分な燃費性能を有しています。

燃費性能に加え、力強い加速や高い静粛性も確保しており、先進性を感じさせる走りが楽しめるのもオーラならではの魅力といえるでしょう。

よくある質問

Q1:オーラのカタログ燃費はどのくらい?

A:オーラは、日産独自のハイブリッドシステム「e-POWER」の第2世代を全車に搭載しています。オーラのWLTCモードカタログ燃費は2WD車が27.2km/L、4WD車が22.7km/L、NISMO(2WDのみ)が23.3km/Lです。

Q2:オーラのカタログ燃費をライバル車と比較すると?

A:オーラの燃費面でのライバル車は、トヨタのハイブリッド専用コンパクトカー「アクア」、ホンダ「フィット」のe:HEV車(ハイブリッド車)が挙げられるでしょう。この2車種とオーラのカタログ燃費を比較すると、オーラはいずれの車種にも燃費の数値では後れを取っています。

Q3:オーラの走行性能や乗り心地は?

A:オーラでは、ベースモデルのノートよりも高出力・高トルクのモーターを採用して力強い加速を実現しています。また、ロードノイズが大きくなる路面でエンジンを使用して電力を充電しておくことで滑らかな路面ではエンジンの作動頻度を減らし、高い静粛性を確保しているのもポイントです。

※この記事は2023年12月時点の情報で制作しています

情報提供元: カルモマガジン
記事名:「 オーラの燃費性能を徹底解説!実燃費の数値は?(2021年~現行モデル)