ざっくり、こんな記事

  • 腰回りらくらく! クレイドルシート
  • ブランケットは厚くて大判・防炎製品
  • いざという時に安心なトイレ付き!


ジェイアール東海バスが運行するクレイドルシート

ところで、クレイドルシートってなあに?

今回乗車するのは、ジェイアール東海バスの2階建てバス・ドリームなごや号。
ドリームなごや号は東京~名古屋・岐阜を結ぶ夜行バスで、2階席は全席クレイドルシートを採用しています。

※クレイドルシートを搭載する2階建てバスの運行便は岐阜・愛知発が4号・10号、東京発が3号・7号です(2023年2月時点)

バス外観

車内はフリーWi-Fiとトイレ付き。夜行バスの場合はブランケットの貸し出しサービスも。

Wi-Fiのご案内

2階席は横3列で全29席。乗降口側からA列、B列、C列の順になっています。乗降口は車両の中ほどにあり、2階への階段がすぐ右にあります。

各座席間には、それぞれ仕切りカーテンが付いています。
仕切りカーテンは上部がメッシュになっているタイプ。シート色とマッチした落ち着いた印象です。

階段付近から車内後方を見たところ

なお1階席は通常の4列シートで座席数は10席。乗降口付近には1台分の車椅子スペースがあります。

「ところで、クレイドルシートって何?」と思う方もいますよね。

クレイドル(cradle)は「揺りかご」を意味する英単語のこと。リクライニングシートを倒すと座面がその動きと連動し、前にスライドするんです。そのため「揺りかごに包まれるように、リラックスした座り心地を体験できる」と、高速バスユーザーに人気の高いシートです。

もちろん、レッグレストとフットレスト付き! ヘッドレストの枕は可動式です。

レッグレストとフットレストを連結

前後の間隔はこのくらい

フットレストのみの使用も可能です。

フットレスト

座席周辺の設備は?

座席周辺の設備は、どの座席も前の座席に網ポケットとフック、降車ボタンが付いています。

身長166センチの筆者が座った様子

読書灯は中央のB列が前の座席に、窓際のA列とC列が座席上部に設置されています。水色に光るボタンを押すと、明かりが点きますよ。

読書灯(点灯前)
読書灯(点灯後)

充電用USBポートとドリンクホルダーは、それぞれ座席脇です。

USBポートは座席右脇に
ドリンクホルダーは左ひじ掛けに

座席間の仕切りカーテンを閉めると、このような感じになりました。上部がメッシュになっているので、閉塞感は感じにくいのが嬉しい!

仕切りカーテン

1階の4列シート席やトイレ内部については、こちらをどうぞ▼


出発場所はJR東京駅八重洲南口のJR高速バスターミナル

ジェイアール東海バスが運行するドリームなごや号は、JR東京駅八重洲南口のJR高速バスターミナルから出発します。東京駅周辺のバスターミナルは、ここを含め複数箇所あるのでご注意を。

JR高速バスターミナルは、きっぷ売り場兼待合室の前から、9番、8番、7番…と順に並んでいます。待合室にはベンチやトイレ、自動販売機、コインロッカーなどがあります。

ドリームなごや号は1番乗り場から発車します。

JR東京駅八重洲南口のJR高速バスターミナル乗り場

詳しくはこちらの記事をご覧くださいね▼


定刻の23:30にJR東京駅八重洲南口を出発! 途中休憩は全部で2カ所

今回乗車するドリームなごや7号の発車時刻は23:30。1番乗り場へは予定の10分以上前に到着しました。

1番乗り場から発車します

乗降口は車両の中ほどにあり、2階席へは階段を上ります。トイレは乗降口付近に設置されています。

階段は手すり付き

ドリームなごや7号は東京駅を出発した後、名古屋駅と尾張一宮駅前を経由し、終点の岐阜駅(北口)へ向かいます。名古屋のバスターミナルは、JR名古屋駅の新幹線口から徒歩約1分の場所。その後の移動に便利な立地です。


運行中の休憩場所は2カ所。
どちらも静岡で、東名高速道路の足柄SAと浜名湖SAです。トイレ付きバスですが、途中で休憩できるのはありがたいですね(静岡ICで乗務員が交代しますが、その時は開放休憩にはなりません)。

座席には個別包装されたブランケットがありました。これは夜行バスだけの貸し出しサービスで、サイズは縦110cm×横130cmと大判です。よく見ると、使う人を火災から守る防炎製品(火災予防品)のタグが!

ブランケットは防炎製品

発車後にはシートベルトの着用や発車時刻への注意、消灯時間、車内での過ごし方についてアナウンスが入りました。
消灯時間は23:45頃。車内の照明が消えると、青色の優しい明かりが灯ります。

消灯後の車内

最初の休憩場所・足柄SAへ到着したのは01:00。ここで20分間の休憩です。

最初の休憩は足柄SA
出発時間は階段付近のモニターに表示

大型車が多数停車していました

2カ所目の休憩場所・浜名湖SAへは03:45到着し、ここでの休憩時間は25分間。
出発時間の表示は深夜なのでモニターではなく、階段付近にありました。

トイレ近くに自販機が並ぶ浜名湖SA
出発時刻を示すボードは階段付近に


予定より早い05:50頃に名古屋駅に到着

降車バス停は、名古屋IC~名古屋駅の間に、星ヶ丘⇒本山⇒千種駅前⇒栄へ停まります。乗降地は便によって異なります。

予定の到着時刻より早い05:03頃に、間もなく名古屋ICに到着するので降りたい方は降車ボタンを押すよう、アナウンスが流れました。

その後も順調に進み、名古屋駅への到着は予定時刻より早く05:50頃。このままバスは岐阜駅まで走りますが、筆者はここで下車。
夜間の安全運転、ありがとうございました。

名古屋駅に到着

到着後、クレイドルシートの座り心地について、筆者は「腰に優しい」としみじみ思いました。シートと腰の間に空間ができにくいからなのか、疲れにくいんです。
リクライニングシートを倒す動きに座面が連動して前にスライドするって、こういうことなのね!


東京~名古屋・岐阜間の移動の際には、ジェイアール東海バスの2階建てバスで、腰回りらくらくなクレイドルシートを体感してみてくださいね。

ドリームなごや号の運行情報

※リンク先では通常の3列独立シート車両も掲載されています。クレイドルシート搭載車両の運行便は岐阜・愛知発が4号・10号、東京発が3号・7号です(2023年2月時点)


(麻生のりこ)

情報提供元: バスとりっぷ
記事名:「 腰に優しい~~! ジェイアール東海バスのドリームなごや号・3列独立クレイドルシートで東京~名古屋を移動