冬は雪のリスクがあるから登山はお休みという人もいるかもしれませんが、発想を変えて最初から雪山を目指すというのはどうでしょう?雪山登山は難易度が高くて無理と、計画を立てる段階で諦めている人も少なくないようですが、難易度の低い雪山もいくつもあります。

そこで今回は、初めての雪山登山に適した関西の登山ルートを4つご紹介しますので、ぜひ雪山登山の経験がある登山仲間にお願いして、連れて行ってもらいましょう。これまでとは違った山の風景に出会うことで、きっと冬が待ち遠しくなるはずです。

この季節ならではの登山を楽しもう


厳冬期にはブナ林の霧氷を見られる「高見山」

高見山は奈良県と三重県にまたがる山で、その山の姿から関西のマッターホルンとも呼ばれています。標高はそれほど高くありませんが、厳冬期にはブナ林の霧氷を見ることができ、天気が良ければ山頂からは360°の大パノラマを楽しめます。

霧氷の時期には榛原駅から高見山「高見登山口」行きの霧氷バスが運行されるなど、霧氷を楽しみに多くの人が訪れる雪山でもあります。ただし厳冬期には難易度がかなり上がってしまうので、雪山初心者は、できるだけ雪の少ないタイミングでの入山がおすすめです。

都道府県:三重県・奈良県
標高:1248m
ルート長:約7.3km(高見山登山口-高見山縦走コース)
アクセス:近鉄大阪線榛原駅からバスで約38分、高見登山口バス停下車すぐ

ブナ林の霧氷は必見


初心者でも安心して登れるおすすめの雪山「三峰山」

三峰山は高見山に近接する雪山で、高見山と同じく霧氷を見ることができる山として人気があります。かなり緩やかな登山ルートになっており、雪山に慣れていない人が練習を兼ねて入山することも多く、初心者でも安心して登れます。

また日本三百名山のひとつであり、登山ルートのいたるところから絶景を望むことができます。1月末から2月中旬にかけては三峰山霧氷まつりが開催され、期間中の土曜日と日曜日、祝日は榛原駅から臨時直通バスが運行されますので、事前予約しておきましょう。

都道府県:三重県
標高:1235m
ルート長(往復):約6.8km(登尾ルート)
アクセス:近鉄大阪線榛原駅からバスで約49分、曽爾村掛西口バス停で乗換え約52分、三峰山登山口バス停下車すぐ

雪山初心者でも無理なく登れます


絶景が広がる山岳信仰の山「綿向山」

綿向山は滋賀県に位置し、古くから山岳信仰の対象として崇められてきました。現在は霧氷が見られるということもあり、冬季に多くの登山者が訪れる山としても知られています。登山道の傾斜は緩やかですので、7合目までは初心者でも問題なく登れます。

7合目以降はまっすぐに山頂を目指す冬道を進みますが、傾斜がきつくなり、雪も増えてくるので無理して進まず、リスクがあると判断したら潔く下山しましょう。ちなみに登山口には駐車場もありますが、週末は満車になることも多いので早めの到着を心掛けてください。

都道府県:滋賀県
標高:1110m
ルート長(往復):約8.1km(表参道コース)
アクセス:JR近江八幡駅からバスで約67分、北畑口バス停で下車し表参道登山口まで徒歩約40分

登山道が緩やかだから雪山の練習としてもおすすめ


スキーも楽しめる兵庫県最高峰「氷ノ山」

氷ノ山は兵庫県の最高峰で、初心者でも登りやすいことから、関西では初めての雪山登山として選ぶ人が多い山のひとつとして知られています。山頂からの景色は素晴らしく、空気が澄んでいれば四国の山々まで見渡すことができます。

周辺には氷ノ山国際スキー場とわかさ氷ノ山スキー場があり、登山だけでなくスキーも楽しめます。できれば2泊3日でスケジュールを組んで、スキー場周辺に宿泊し、天気予報が晴れになっているタイミングで氷ノ山を目指すのがおすすめです。

都道府県:兵庫県
標高:1510m
ルート長:約10.2km(鉢伏口周回コース)
アクセス:JR八鹿駅からバスで約50分、鉢伏口バス停下車徒歩20分

山頂からの絶景を楽しむために晴れた日の登山がおすすめ

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 この冬は雪山登山に挑戦しよう!初心者におすすめの雪山4選【関西エリア】