7月は梅雨明けを迎える地域が増え始める時期です。気温は6月よりもさらに上昇し、日差しも強くなるため、服装選びを誤ると暑さやベタつきに悩まされやすくなります。
そこで今回は、7月を快適に過ごすための服装選びのポイントや、7月の気温・湿度などの特徴、知っておくべき冷え対策についてまとめました。


服装を決める前に知っておくべき7月の特徴

服装はその日の天気や気温、湿度などに合わせて選ぶのが基本です。7月に適した服装選びをするためにも、まずは7月の気温、湿度などの特徴を押さえておきましょう。ここでは、7月の特徴を3つのポイントに分けて説明します。
■1. 真夏日が増える
7月は6月に比べてさらに気温が上昇し、地域によっては真夏日(最高気温30℃以上の日)が増えてきます。以下では、全国の主要都市の7月における日最高気温と日最低気温の平年値をまとめました。[注1]
札幌:25.4℃ 17.9℃
仙台:26.6℃ 20.2℃
東京:29.9℃ 22.4℃
大阪:31.8℃ 24.6℃
福岡:31.2℃ 24.6℃
那覇:31.9℃ 27.0℃
関東以西では日最高気温が30℃前後、札幌や仙台でも25℃以上の日(夏日)が多くなることがうかがえます。日最低気温も20℃を下回る日が減り、一日を通して暑さを感じやすくなる時期といえます。
■2. 湿度が高い
夏になると、日本付近は、南の海を起源とする高温・多湿な「小笠原気団」に覆われるようになるため、多くの地域で湿度が高くなります。
人の体は、暑い時には、体温を保つために発汗して汗を蒸発させることで、気化熱により体温を下げようと働きます。しかし、湿度が高いと汗が蒸発しにくくなるため、べたべたする上に体温を下げにくくなるためより暑さを感じてしまうのです。さらに、体の中に熱がこもりやすくなるため、熱中症のリスクも高くなることに注意が必要です。
■3. 日照時間が増える
梅雨が明けるまではどんよりとした曇り空になる日が多いですが、梅雨明けを迎えると一気に日照時間が増加します。たとえば東京における7月中旬の日照時間の平均は約50時間ですが、平年の梅雨明け時期(19日頃)を迎えた後の下旬の日照時間の平均は約60時間と、10時間も増加しています。[注2][注3]
日照時間が増えると、紫外線の影響も受けやすくなりますので要注意です。


7月の服装選びで押さえるべきポイント

7月の特徴をふまえ、服装選びで押さえるべきポイントを3つご紹介します。
■1. 通気性や吸湿速乾性の高い服を選ぶ
気温・湿度ともに高くなる7月は、暑さや汗に悩まされやすい時期ですので、通気性や吸湿速乾性に長けた服を選ぶのがポイントです。たとえば、リネンやコットンのシャツを着たり、メッシュ生地のパンツを履いたりすると、ベタつきを感じる日も快適に過ごしやすくなります。
■2. ラッシュガードでUV対策
気温が高いからと半袖やノースリーブを着ていると、紫外線の影響を受けやすくなります。紫外線はシミやくすみの原因になるだけでなく、人によっては赤みやかぶれの原因となることもあります。半袖の上にUV効果の高いラッシュガードを羽織るなどして、しっかり紫外線対策を行いましょう。
■3. 明るめの色、爽やかな色を選ぶ
気温・湿度の高い7月は、涼やかな色合いの服を選ぶと、夏らしいコーディネートになります。たとえば水色やブルー、ミントグリーンといった寒色系ファッションを取り入れると、じめじめとしたうっとうしさを感じさせない爽やかなコーディネートにまとまります。


7月はクーラーによる冷え対策も必須

気温・湿度が上がる7月は、会社や自宅などでエアコンを使う機会も増えてきます。とくにデスクワーク中心の方は、一日中エアコンの冷房にさらされるため、屋外の暑さとは裏腹に、体が冷えやすくなります。夏日や真夏日でも、エアコンを使う部屋に長く滞在する場合は、薄手の上着を持参したり、丈の長いボトムスを履いたりして、しっかり冷え対策を行いましょう。


7月の服装に取り入れたいファッションアイテム

7月のコーディネートにぜひ取り入れたいファッションアイテムを3つご紹介します。
■1. 帽子
日差しが強くなる7月は、紫外線対策のために帽子をかぶるのがおすすめです。気温が湿度が高いと内部が蒸れやすいので、麦わら帽子やメッシュキャップなど、通気性の良い帽子を選ぶようにしましょう。
■2. スカーフ
気温に合わせて薄着をすると首元が開きやすく、エアコンの風にさらされると冷えの原因となります。エアコンの効いた部屋にいるときは、さっと巻けるスカーフを一枚用意しておくと冷え対策に役立ちます。
■3. スポーツサンダル
地域によっては7月の中旬~下旬まで梅雨が続きます。レインブーツでも良いですが、蒸し暑い日はスポーツサンダルを合わせると、雨&暑さ対策になって一石二鳥です。


気温・湿度が高くなる7月は、暑さ&冷え対策を万全に!

7月は6月に比べて気温・湿度ともに高くなる時期なので、通気性や吸湿速乾性の高い服装を意識するのがポイントです。ただ、エアコンの効いた部屋にいると体が冷えやすいので、薄手の上着を羽織ったり、スカーフを巻いたりして、冷え対策も行いましょう。さらに、梅雨明けまでは雨にも降られやすいので、毎日の天気と気温をチェックし、その日に合ったコーディネートを目指してください。
天気予報専門メディア「tenki.jp」では、その日の天気や予想気温のほか、おすすめの服装を提案する「服装指数」も確認できます。服装やコーディネートに迷ったときは、ぜひご活用ください。
[注1]気象庁:過去の気象データ検索
[注2]気象庁:今年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)
[注3]気象庁:過去の気象データ検索 平年値(旬ごとの値)東京

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 7月の服装は清涼感が決め手!3つのポイントを徹底解説