残暑とは、立秋後まで残る暑さのことを意味します。2019年の立秋は8月8日でした。今年も残暑が厳しい夏となっていますね。

残暑で疲れたカラダにおすすめしたいのが「甘酒」です。甘酒は冬の飲み物と思われがちですが、江戸時代には夏バテ防止に効果がある健康飲料として親しまれてきたそうです。甘酒はどんな飲み物なのか、早速ご紹介しましょう!

残暑が厳しい今の時季は、冷やし甘酒がおすすめ


甘酒ってどんな飲み物なの?

甘酒は原料によって2種類に分けられます。

●酒粕甘酒

酒粕を水で溶き、砂糖で甘みを加えた甘酒。アルコール分が含まれるため、アルコールが苦手な人は注意が必要です。

●米麹甘酒

米と米麹で作る甘酒。ノンアルコールで砂糖も入っていないため、低カロリーです。美容や健康によいと、最近話題になっているのは米麹甘酒のこと。

今日は、米麹甘酒をピックアップすることにしましょう!

甘酒といえば、酒粕を溶かして作る「酒粕甘酒」を思い出す人も多い


甘酒を作って飲もう!

甘酒はいろいろな種類が市販されていますが、市販されている甘酒は、味の変化を防ぐため加熱殺菌されているものが多いため、おすすめしたいのが、自分で作る生の甘酒です。

手作りの生の甘酒なら、活性化している酵素や新鮮なビタミンをしっかり体に摂取することができます。

それでは炊飯器で簡単に作れるレシピをご紹介しましょう。

【材料】

米麹……2合

おかゆ……1合

水……600~900㏄

麹(こうじ)を用意しよう

米麹は蒸した米に麹菌を繁殖させたもの。乾燥と生の2種類あります。

●乾燥麹

生麹を乾燥させて水分を飛ばしたもの。保存性が高いのが特徴です。スーパーなどで簡単に手に入ります。

●生麹

生の麹は水に戻すことなくそのまま使用できます。

乾燥麹より、力価(りきか=デンプンを糖に変える力)が強く、良質な発酵食品に仕上がります。こちらも、味噌の専門店などで購入できますよ。

甘酒の主原料「米麹」

おかゆを作ろう

米(一合)と水(720cc)を鍋に入れて弱火で煮つめます。煮つめる目安は、米より水が1㎝上の高さになる程度。じっくり煮ておかゆ状になったら火を止め、余熱でさらに熱を通します。

材料を炊飯器に入れよう

【1】55~60度以下におかゆが冷えたら炊飯器に移します。水(600~900cc)を加え、よく混ぜます。おかゆのダマがなくなるまで混ぜたら、麹を入れ、おかゆと麹が均等になるようにさらに混ぜます。

【2】炊飯器の保温機能を利用して6~9時間温め、発酵を進めます。麹菌が活発に活動できる温度は、50~60度。炊飯器によって温度は違うため一概にはいえませんが、炊飯器のふたは少し開けておくとよいようです。2~3時間おきにかき混ぜると、発酵がよりスムーズに進みます。

【3】とろみと甘みが出ていれば完成です。甘みが出ていない場合はかき混ぜて、さらに1~2時間、置いておきましょう。粗熱が取れたら保存容器に移し、冷蔵庫で保存します。1週間を目安に使い切ります。

※発酵は冷蔵庫内でも進むため、ガスが発生します。ガスが溜まらないよう、入れる分量は保存容器の7分目、ふたはゆるめにしておくとよいでしょう。

※保存容器にアルミやステレンスはNG! ガラス、ホーロー、プラスチック製の保存容器を使用してください。

甘酒はそのまま飲む以外、牛乳で割ったり、野菜や肉、魚のつけ汁や、お料理の調味料としていつものレシピに加えてもOK。甘酒のふんわりとした甘みは料理にまろやかさをプラスします。夏は「オン・ザ・ロック」がおすすめ! 甘酒(大さじ3)と水(大さじ1)をよく混ぜ、氷を入れたグラスに注いだらできあがりです。

── 今日ご紹介したのは炊飯器で作る甘酒ですが、これ以外にもいろいろなレシピがあります。ぜひ、インターネットや本で調べて自分に合ったレシピを見つけてくださいね。

参考資料:『麹で甘酒料理帳』(アールズ出版)

炊飯器を使うと簡単に甘酒が作れる

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 手作り「甘酒」で、残暑を乗りきりましょう!