北海道付近は、低気圧の影響で後志地方を中心に大雪となり、交通障害の発生した所もありました。小樽では昨日(7日)の日降雪量が観測史上3位となる69cmとなり、28年ぶりの大雪となりました。今日(8日)にかけてさらに雪が降り、午後1時までの48時間降雪量は81cmに達しました。札幌でも48時間で33cmの雪が降りました。大雪の峠は越えたとみられますが、交通障害が続いていたり、積もった雪が崩れやすくなっている恐れがあります。交通情報などを確認し、急な斜面など危険な場所には近寄らないようにして下さい。

●大雪により国道37号が一時通行止めに JRも運休・遅延多数

北海道付近は、6日に日本海北部に発生した低気圧の影響により、昨日(7日)から今日(8日)にかけて後志地方を中心に大雪となりました。

今日午後1時までの48時間に降った雪の量は、最も多い後志地方の小樽と余市で81cm、蘭越で80cmでした。小樽では昨日の日降雪量が69cmとなり、1953年の統計開始以来3番目に多くなりました。1位は1996年の84cmで、小樽ではこの時以来、28年ぶりの大雪となりました。

胆振地方の豊浦町大岸でも大雪となり、今日午前4時までの6時間で降った雪の量が54cmと、ごく短時間で集中的に雪が降りました。これにより国道37号は一時通行止めとなるなど、交通障害が発生しました。なお、国道37号は今日正午に通行止めが解除されたとのことです。

JR北海道によると、午後3時21分現在、函館線の長万部~倶知安間では終日運転を見合わせ、小樽駅発着の札幌方面の列車も本数を減らしながら運転しているなど、大雪による運休・遅延が出ているとのことです。移動の際は最新の交通情報を確認するようにして下さい。

札幌中心部でも今日午前10時までの1時間で6cmの雪が降るなど、一時視界不良となるほどの雪の降り方となりました。今日午後1時までの48時間で降った雪の量は33cmに達しました。

●大雪の峠は越えたが、引き続き雪崩などに注意

今日午後には、雨雲レーダーなどの様子からも強い雪雲はかなり解消しており、大雪の峠は越えたとみられます。これから北海道付近は冬型の気圧配置となり、日本海側では引き続き雪が降りやすくなりますが、これまでのような極端な大雪とはならない見込みです。

しかし、新しく積もった雪は崩れやすいため、急な斜面などでは雪崩が発生する恐れがあります。屋根に積もった雪が落下する危険もあるため、雪崩や屋根からの落雪には引き続き十分注意して下さい。屋根の雪下ろしを考えている方は、必ず二人以上で、安全帯などを装着して行うようにして下さい。

情報提供元: tenki.jp日直予報士