四国地方は、今月11日から約二週間もの間、夏の盛りとは思えないようなぐずついた天気が続いていましたが、きょうは勢力を強めてきた太平洋高気圧の圏内に入り、久しぶりに広い範囲で青空が広がっています。この先もしばらくは太平洋高気圧に覆われるため、8月終盤は失われた夏を取り戻すかのように、晴天と厳しい残暑が続く見込みです。

●長雨の振り返り 8月中旬は秋雨のような状態

上の表は、四国の各県庁所在地における8月中旬の主な気象要素と平年差・平年比を記したものです。
最高気温の平均値はおおむね27度前後で、平年より5度~6度ほど低く、9月下旬から10月上旬並みでした。これは、例年の秋雨の時期に近い気温です。降水量は、平年の5倍~9倍ほどとなっていて、いかにこの期間の雨の量が多かったかがよく分かります。特に、徳島市は今年の梅雨期間降水量(290.5ミリ)に匹敵する量の雨となりました。日照時間は、3時間前後で、一日あたりにすると30分にも達していません。
以上の数字から、2021年の8月中旬は異常な気象状況だったと言っても過言ではないでしょう。

●週間予報 厳しい残暑が続き猛暑日の日も

四国地方は、太平洋高気圧に覆われて、8月いっぱいはおおむね晴れの天気が続く見込みです。高気圧の勢力が強いため、大気の状態も比較的安定した日が多くなるでしょう。
日中の最高気温を見ると、34度前後まで上がる日が多く、土曜日にかけては高松や高知では35度以上の猛暑日になる日もある見込みです。熱中症の危険性が極めて高い気象状況になる恐れがありますので、こまめな水分補給や日中は出来るだけ屋外での活動を控えるなど、熱中症予防のための行動を心がけてください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士