これらは米国から返還されたもので、5月28日にバンコクに到着した。砂岩製の寺院の梁は10世紀後半または11世紀に造られたと考えられており、ヒンズー教の神、インドラとヤマの精巧な彫刻が施されている。
梁は数十年間、米サンフランシスコ・アジア美術館で展示されていた。米国土安全保障省の長年の調査の結果、返還が決まった。
タイ国立博物館では5月31日、伝統音楽が流れ、イッティポン・クンプル文化相が見守る中、梁の梱包(こんぽう)が解かれた。
イッティポン氏は「二つの梁は、何世紀も前のわれわれの繁栄の歴史の証拠だ」とし、米当局とタイ外務省に感謝を述べた。
梁には有名なカンボジアの寺院によく似た特徴があり、古代クメール王国の影響が見て取れる。1958~69年の間に盗まれ、タイ国外に持ち出されたと考えられている。
イッティポン氏は、今も「13点の仏像と彫刻が施された遺物が米国にあり、返還を待っている」と語った。
サンフランシスコ・アジア美術館は、収蔵物が盗品だったという調査結果に異を唱えると同時に、長年返還を検討していたと主張していた。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2021/06/02-13:48)
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記事名:「 タイ、盗まれた1000年前のヒンズー寺院の梁を公開 米から返還 」