フィリップ殿下は、海軍の一員としてコロンボに駐留していた1940年、英自動車メーカーのスタンダードの1935年式ナインを、当時12ポンドで購入した。
1950年代初めに、現在の所有者サンジーブ・ガーディナーさんの父親がこの車を買い取った。現在は、ガーディナーさんが所有するゴールフェース・ホテルで保管されている。
ガーディナーさんによると、フィリップ殿下は50年代にスリランカを再訪した際、この車と再会。その際殿下は、この車が自分で初めて買った車だと明かし、「ブレーキが利きますように。当時は利かなかった」と語ったとされる。
ゴールフェース・ホテルはスリランカで最も歴史あるホテルの一つ。同車を囲うように博物館を設置し、宿泊者や観光客に喜ばれてきた。
9日に99歳で亡くなったフィリップ殿下は生前、車の愛好家として知られ、自ら運転することを好んだ。だが2019年、運転中に衝突事故を起こし、車は横転、2人が負傷したことを受けて、97歳で免許を返納した。
17日の葬儀では、殿下自らが設計に関わったランドローバー・ディフェンダーの特別仕様車が、ウィンザー城までひつぎを運ぶ。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2021/04/19-16:02)
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記事名:「 車愛好家フィリップ殿下の「最初の車」 スリランカで展示 」