オスマニサドリウ氏は汚職撲滅を目指す若手政治家のホープで、法学者。アルビン・クルティ首相と与党「自己決定運動」から支持を受けていた。
自己決定運動は、2月の総選挙で過半数の票を獲得して勝利。これにより、それまで1998~99年のコソボ紛争でセルビア人勢力と戦ったアルバニア人武装組織「コソボ解放軍(KLA)」出身の議員が多数派を占めていたコソボ議会(定数120)は、新たな時代に入った。
新大統領選出をめぐっては当初、下野したKLA出身議員とセルビア人議員らが投票をボイコットし、出席議員数が採決に必要な人数に届かなかった。4日は3回目の投票で、オスマニサドリウ氏は出席した議員82人から71票を集めた。
クルティ氏とオスマニサドリウ氏は、これまで以上に「正義と雇用」を実現すると約束している。また、クルティ氏の新政権は閣僚15人のうち6人が女性で、長年にわたり女性が政治から排除されてきたコソボ政治を変えようとしている。
オスマニサドリウ氏は4日、「コソボはきょう、女性大統領を選出した」と感極まった様子で述べ、「少女たちにはどこでも望む場所にいる権利がある。(中略)あらゆる夢は実現できる」と若い女性らに語り掛けた。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2021/04/05-18:09)
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記事名:「 コソボ大統領に改革派オスマニサドリウ氏、38歳女性 」