Congruus kitcheneriという学名が付けられたこの絶滅種に関する論文は24日、英学術誌「ロイヤルソサエティー・オープンサイエンス」に掲載された。
化石が見つかったのは、ナラボー平原。ナラボーはラテン語で「木がない」という意味だ。一帯は、この木登りカンガルーが生きていた約5万年前も、現在同様高木の生えていない平野だったと考えられてきた。
パースにあるマードック大学のナタリー・ウォーバートン研究員は、今回の発見について「5万~10万年前の一帯の環境は、現在の姿とも、また恐らくは地質学的、植物学的な根拠に基づくわれわれの解釈からも、大きく異なっていたことを示している」と述べた。
この個体の体重は約40キロと考えられており、これほど体の大きい動物が木に登るようになった理由は不明。
ウォーバートン氏は「木登りには、体を持ち上げるために多くのエネルギーと強い筋肉が必要だったはず」であり、「木の上は、その労力に見合うだけの格好の餌場だったにちがいない」との見方を示した。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2021/03/26-11:10)
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記事名:「 木登りカンガルーの化石、なぜか「木のない平原」で発見 豪 」