断片は、イスラエル南部とパレスチナ自治区ヨルダン川西岸のイスラエル占領地にまたがり広がるユダヤ砂漠の「恐怖の洞窟」内で、イスラエル考古学庁(IAA)が発掘した。洞窟の名は、内部から多数の骸骨が見つかったことや、周辺の危険な地形にちなんでいる。
見つかった文書は、ヘブライ語聖書のギリシャ語翻訳を巻物に記したもの。この種の文書の発見は、1960年代前半以来、約60年ぶりとなる。文章の大半は当時広く使われていた古代ギリシャ語で書かれているが、「神」を意味する言葉は古代ヘブライ語で書かれている。
イスラエル考古学庁は今回の発見について、1947~56年にヨルダン川西岸の死海近くにあるクムラン洞窟で見つかった約900点の聖書写本群「死海文書」に匹敵するものだとしている。
今回の発掘ではその他、貴重な硬貨の数々や、6000年前の子どもの遺骨、放射性炭素年代測定で1万500年前のものと判定された編みかごが見つかった。同庁はこのかごについて、「世界最古とみられる」としている。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2021/03/17-14:11)
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記事名:「 2千年前の聖書断片発掘 60年ぶりの大発見 イスラエル 」