フィリピンの海では、世界の熱帯性の大型二枚貝の大半の種が見つかる。同国最大規模の摘発作戦は3日、西部パラワン諸島の村で行われた。
海兵隊や沿岸警備隊、地元自然保護当局がジョンソン島の複数の民家を捜索し、砂の中から貝殻300個以上を掘り出した。闇市場で、計約3億6000万円の値がつく。
中には、1.4メートルまで成長する世界最大の二枚貝、オオシャコガイ(学名:Tridacna gigas)も含まれていた。国際自然保護連合(IUCN)はこの貝を「危急種」に指定している。
パラワン諸島の自然保護委員会は、違法採取を取り仕切っていた密漁の罪で、村長が訴追されるとしている。
自然保護活動家らによると、大型二枚貝の殻は、世界で違法取引の取り締まりが強化されている象牙の代替として用いられ、イヤリングからシャンデリアまでさまざまな商品に加工される。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2021/03/09-14:52)
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記事名:「 大型二枚貝80トン押収、3.6億円相当 フィリピン 」