米紙サンディエゴ・ユニオン・トリビューンによると、グリシャムさんは、自分が財布をなくしたことも忘れていたが、親切な見知らぬ人から財布を郵送すると連絡を受けた。
2014年に南極のロス島にあった観測基地が取り壊された時、幸運にも財布が発見された。グリシャムさんは1967年10月から1968年11月まで同基地で気象予報士として勤務していた。
財布はロッカーの後ろに落ちており、海軍の身分証、運転免許証、生物・化学兵器の攻撃を受けた場合の指示を記載したカード、そしてビールの配給カードが入っていた。
グリシャムさんは、財布を持ち主に返すために多くの人が大変な手間をかけてくれたことに、「心底驚いた」という。
まず、南極調査隊長が元職員の一人に連絡をした。この人物は以前、店で販売されていた海軍のIDブレスレットを無事に本来の持ち主に返したことがある。
元職員とその娘は退役軍人団体に連絡し、同団体はグリシャムさんが所属していた米海軍気象協会に問い合わせた。
そしてついに1月30日、米カリフォルニア州北部のサン・カルロスにあるグリシャムさんの自宅に、良好な状態で財布が戻ってきたという。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2021/02/08-12:09)
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記事名:「 【こぼれ話】53年前に南極でなくした財布、持ち主の元に返る 米国 」