2019年8月21日



公益財団法人 日本漢字能力検定協会



2018年度BJTビジネス日本語能力テスト結果公開

― 留学生の就職支援に係る「特定活動」の要件にBJTが認定 ―



 公益財団法人 日本漢字能力検定協会(本部:京都市東山区/代表理事:髙坂節三/以下、漢検協会)は、日本語能力育成活動の一環として、企業の国際化支援と外国人ビジネスパーソンの日本語学習支援を目的に、ビジネス場面での日本語コミュニケーション能力を総合的に測定する「BJTビジネス日本語能力テスト(以下、BJT)」を主催しています。この度、2018年度(2018年4月1日~2019年3月31日)の実施結果がまとまりましたので、お知らせいたします。



■2018年度 BJT実施結果

 2018年度の受験者数は4,063人、平均点は460.5点でした。スコアに応じたレベル別では「J2レベル(420~529点)」に多くの受験者が分布している結果となりました。その他、最高点、最低点、得点分布、部門別ランクのデータは、参考資料をご覧ください。



■BJTが「特定活動」の要件に認定

 本年5月30日に法務省より「留学生の就職支援に係る「特定活動」(本邦大学卒業者)についてのガイドライン」が公表されました。

 本制度は、留学生が我が国の大学等において修得した広い知識、応用的能力等のほか、留学生としての経験を通じて得た高い日本語能力を活用することを要件として、幅広い業務に従事する活動を認めるものです。現在、民間企業等においては、インバウンド需要の高まりや、日本語能力が不足する外国人従業員や技能実習生への橋渡し役としての期待もあり、高い語学力を有する留学生は、幅広い業務において採用ニーズが高まっています。今回の改正により、これまで就労目的の在留資格が認められていなかった飲食店・小売店等でのサービス業務や製造業務等においても、日本語を用いた円滑な意思疎通を要する業務に従事する場合、「特定活動」により認められ、留学生が就職できる業種の幅が広がります。

 この度、「BJTビジネス日本語能力テストで480点以上を有する」ことが高い日本語能力を有するとして認定の要件となりました。今回の改正を受け、留学生の就職における資格・能力証明の基準として受験者の更なる信頼獲得を目指してまいります。



■BJTとは

 BJTは、ビジネス場面で必要とされる日本語コミュニケーション能力を測定するテストです。言葉によるコミュニケーションだけでなく、文章や図表、写真など、与えられたすべての情報を用いて、日本語を理解、運用し、ビジネス上の課題に対して適切に対応する力を測定します。出題は合計で80問あり、「聴解」「聴読解」「読解」の3つのセクションで構成されています。

 BJTのテスト結果はIRT(項目応答理論)に基づいた統計処理により0~800点で採点され、J5~J1+の6段階のレベルで評価されます。



<BJTのスコア/企業での活用例>

【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201908199755-O1-JpcH9p6p





 テスト結果は、入国審査における「在留資格認定証明書交付申請」の際に審査の参考資料としても活用されています。

 ※BJTは、1996年に独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)が実施を始め、2009年に漢検協会が事業を継承しました。2019年8月現在、国内26都市・海外17カ国・1地域、CBT方式で実施しています。



<組織概要>

[組織名]  公益財団法人 日本漢字能力検定協会

[代表者]  代表理事 会長兼理事長 髙坂 節三

[設立]   1992年

[本社所在地]京都市東山区祇園町南側551番地

[事業内容] 日本語・漢字に関する普及啓発・支援、調査及び研究、能力育成

[URL]   https://www.kanken.or.jp/



情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 2018年度BJTビジネス日本語能力テスト結果公開