毎年10月14日の「鉄道の日」の前後にJRから発売される「秋の乗り放題パス」。

「青春18きっぷ」の秋版ともいわれるきっぷで、全国のJR線の普通・快速列車が3日間乗り降り自由となるフリーきっぷです。

この時期では「秋の乗り放題パス」の特徴、「青春18きっぷ」との相違点、元を取るためのおすすめ活用法を紹介します。

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「秋の乗り放題パス」とは?

連続する3日間、

  • 全国のJRの普通・快速列車の普通車自由席
  • BRT(バス高速輸送システム)
  • JR西日本宮島フェリー

乗り降り自由、乗り放題となるきっぷです。

新幹線や特急列車の乗車券としては利用できず、

普通運賃のみで乗れる列車が乗り放題になる

と考えてください。

利用期間:2023年10月7日〜2023年10月22日

2023年10月20日出発分まで発売されます。

一度利用を開始したら、利用開始日を初日とした連続3日間有効となります。

「青春18きっぷ」とは異なり、日を空けて使ったり、複数人で1枚のきっぷを使うことはできないので注意してください。

料金はおとな7,850円、こども3,920円。

「青春18きっぷ」と違って、こども料金の設定があるのは、家族連れには助かりますね。

全国のJRの主な駅や旅行センター、主な旅行会社で購入することができます。

「秋の乗り放題パス」の利用方法

カードサイズのきっぷで、自動改札機を通すことができます。

途中下車する際も、自動改札機に入れてください。きっぷは問題なく出てきます。

自動改札機のない駅では、駅員さんにきっぷを見せて改札を通ってください。

新幹線や、特急・急行列車の利用はできませんが、「普通列車グリーン券」「ライナー券」などを組み合わせれば、普通・快速列車の特別な車両を利用でき、移動をより快適にできます。

首都圏の中距離を走る「普通列車グリーン車」や、JR東海エリアを走る「ホームライナー」は、座席の座り心地もよくおすすめです。

第三セクター線には基本的には乗車できませんが、青い森鉄道、あいの風とやま鉄道、IRいしかわ鉄道については、乗り通して通過する場合のみ「秋の乗り放題パス」が利用可能です。

2023年10月からは、JR西日本宮島フェリーについては乗船時に「宮島訪問税」が必要となりました。

運賃分は「秋の乗り放題パス」で充当できますが、フェリー乗り場にて「宮島訪問税券」(100円)が発生します。

元が取れる活用法を考えてみた!

「秋の乗り放題パス」のおとな料金は7,850円。

本州にあるJR3社の幹線(主要路線)で、片道481-500kmの運賃が8,030円となっています。

地方交通線(ローカル線)は、少し割高な運賃が適用されるため、乗る路線によって多少の変動はあるのですが、少なくとも3日間に500km以上の距離を移動すれば元は取れる計算になります。

イメージをつけるとすれば、

 

東京〜浜松(257.1km)

東京〜福島(272.8km)

大阪〜豊橋(262.8km)

大阪〜尾道(254.9km)

 

概ね、このくらいの距離を往復すれば元が取れます。

3日間は乗り降り自由となるため、途中でたくさん寄り道しながら移動することで、新幹線や特急列車での旅とは異なった、地域ごとの魅力を感じられる旅ができます。

また、JR各社の垣根なく使え、3日間丸々乗り放題になる特徴を活かして、周遊もおすすめです。

【例】東京〜(中央線経由)〜名古屋〜(東海道線経由)〜東京

というような形で、行きは山梨・長野で寄り道、帰りは愛知・静岡・神奈川で途中下車 というのも面白いですね。

有効期限3日間、こども料金の設定があり家族旅行にも使いやすい「秋の乗り放題パス」で、ぜひ素敵な秋の思い出を作ってください。(執筆者: 星澤 美衣)

 

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情報提供元: マネーの達人
記事名:「 2023年も発売!「秋の乗り放題パス(10/22まで)」特徴と元が取れる活用法