今年に入り、食料品を始め、さまざまな商品の値上げが続いています。

今回は、2022年1月以降に値上げしたものを詳しくまとめました。

値上げにより、1年間でどれくらい出費が増えるのかも、合わせて紹介します。

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食料品

値上げラッシュのさなか、一番気になるのは食料品でしょう。

今年は、ロシアによるウクライナ軍事侵攻の影響で、価格が高騰したものも少なくありません。

・醤油

毎日の料理に欠かせない醤油の値上げは、家計にとって大きな打撃です。

醤油の値上げが実施されたのは、約14年ぶりとも言われています。

ヤマサ醤油:4~10%の値上げ

キッコーマン:4~10%の値上げ ※だし醤油含む

ヒガシマル醤油:5~7%の値上げ

・小麦粉

2022年早々、大手製粉メーカー3社が、輸入小麦の高騰により、小麦粉の値上げへと踏み切りました。

さらに、ウクライナ侵攻による影響も、値上げに追い打ちをかけています。

日清フーズ:3~~5%の値上げ

ニップン:1.5~9%の値上げ

昭和産業:4~9%の値上げ

・パスタ、パスタソース

昨年に引き続き、パスタの価格高騰が止まりません。

パスタだけでなく、パスタソース、冷凍パスタも最大9%の値上げとなります。

日清フーズ:3~9%の値上げ

はごろもフーズ:3~9%の値上げ

・食パン

ウクライナ情勢により小麦価格が高騰した影響で、家庭用のパンがさらに値上がりしています。

食パンだけでなく、菓子パンや総菜パンなども対象です。

山崎製パン:食パン9% 菓子パン6.8%程度の値上げ

フジパン:8%程度の値上げ

敷島製パン:4~14%の値上げ

・ジャム、スプレット類

朝食に欠かせないジャムも価格が上がります。

朝がパン派の方にとって、食パン・マーガリン・ジャムの値上げは、まさにトリプルパンチ状態です。

アオハタ:3~7%の値上げ

・家庭用缶詰

コロナ禍で売れ行きが好調の缶詰ですが、原材料・物流費の高騰などにより、最大15%の価格が引き上げられます。

ツナ缶・サバ缶・イワシ缶・カニ缶など、魚介系の缶詰の値上げが止まりません。

マルハニチロ:3~15%の値上げ

日本水産:3~20%の値上げ

・すり身、練り物

家庭用の魚介系缶詰に続き、かまぼこ・ちくわ・カニカマといったすり身や練り物製品の価格も上がりました。

すり身・練り物はリーズナブルなことから、「庶民の味方」とも言える存在だっただけに、家計への影響も計り知れません。

マルハニチロ:5~11%の値上げ

日本水産:4~13%の値上げ

・ハム、ソーセージ

毎日の食卓に欠かせないハム・ソーセージなどの肉加工品も、原料の高騰により大幅に値上げされます。

日本ハムでは価格据え置きで内容量を減らす「ステルス値上げ」も実施するため、買い物の際は注意しておきたいところです。

日本ハム:5~12%の値上げ、内容量の減量

伊藤ハム:4~12%の値上げ

丸大食品:5~15%の値上げ

プリマハム:5~12%値上げ

・バター、マーガリン、チーズ、ヨーグルト

乳製品の値上げラッシュも続きます。

バターを筆頭に、マーガリンやチーズ各種、プリンやヨーグルトといった、スイーツ品目も価格が引き上げられます。

Q.B.B.:4.2~13.3%の値上げ、内容量の減量

森永乳業:10~90円の値上げ、内容量の減量

オハヨー乳業:5~30円の値上げ

・カップ麺、袋麺

コロナ禍で消費が増えたカップ麺・袋麺も、大手メーカー各社が値上げへと踏み切っています。

エースコック:5~11%の値上げ

日清:5~12%の値上げ

東洋水産:9~12%の値上げ

明星:6~12%の値上げ

・冷凍食品

これからやってくる春休み、お昼ごはんの救世主となる冷凍食品も、3月以降値上げが相次いでいます。

冷凍麺やたこ焼のほか、ハンバーグなどの冷凍惣菜も値上げの対象です。

テーブルマーク:5~10%の値上げ

味の素:4~13%の値上げ

ニチレイフーズ:8~5%の値上げ

・食用油

これまで何度も値上げを実施している、家庭用のサラダ油、キャノーラ油。

揚げ物はもちろん、料理に欠かせない油の価格高騰は、家計へのダメージも大きいです。

値上げ後は、揚げ物を気軽に作ることができない状況になるかもしれません。

日清オイリオ:1kgあたり40円以上値上げ

・マヨネーズ、ドレッシング、トマトケチャップ

原材料に油を使用しているマヨネーズも、昨年から繰り返し価格改定を行っています。

3月以降は、家庭用マヨネーズ・ドレッシングの価格を最大で1割程度の値上げとなります。

また、ケチャップを始めとするトマト系調味料も、5月から3~10%価格が上がります。

キユーピー:2~10%の値上げ

味の素:3~9%に値上げ

キッコーマン:3~10%の値上げ

カゴメ(デルモンテ):3~9%の値上げ

・ポテトチップス

原材料の油、じゃがいもの価格高騰により、ポテトチップスを含むじゃがいもを使用したスナック菓子の「ステルス値上げ」を実施しています。

ポテトチップスの内容量が減っていると感じるのは、値上げによるものかもしれません。

カルビー:内容量の減量

コイケヤ:6~11%の値上げ、内容量の減量

・飲料

飲料メーカーだけでなく、食品メーカーも、ジュース・お茶・コーヒーなどの飲料の値上げを発表しています。

炭酸飲料ではコーラやファンタ、スプライト。

アクエリアスを筆頭に、スポーツ飲料の価格も上がります。

その他、コーヒー、カフェオレ、野菜ジュースなど、ジャンル問わず飲料全体の値上げです。

コカ・コーラ:5~8%の値上げ

ネスカフェ:10~20%の値上げ

キッコーマン:5~10%の値上げ

森永乳業:5.9~6.7%の値上げ

飲食店

食料品の価格高騰は、家庭だけでなく飲食店にも多大な影響を及ぼしています。

コロナ禍によりテイクアウトの利用が増えた今、飲食店の値上げも見過ごせません。

・マクドナルド

バーガーチェーン王者「マクドナルド」でも、3月14日から13品目が10~20円値上げされました。

お手頃さが人気なだけに、主力商品の値上げはショックを隠せません。

ハンバーガー:110円→130円

マックシェイクS:120円→130円

チーズバーガー:140円→160円

てりやきマックバーガー:340円→350円

※上記の値上げ商品は一部、価格は税込です

・ミスタードーナツ

ミスタードーナツでも3月1日(火)より、ドーナツ・パイ・マフィンの値上げを実施しています。

値上げ幅は10円ですが、「ドーナツポップ」のみ、最大50円の価格引き上げとなります。

ポン・デ・リング:110円→120円

エンゼルクリーム:130円→140円

ドーナツポップ(8個入):250円→270円

※上記の値上げ商品は一部、価格は税抜です

・丸亀製麺

1月12日以降、丸亀製麺の一部うどん・天ぷらの価格が改定されました。

値上げが苦しいものですが、看板商品の「釜揚げうどん」だけは、据え置き価格の(並)290円で提供しています。

さらに、天ぷらメニューからも「ちくわ磯部天(70円)」「えび天(160円)」の2品は、値上げ後も据え置き価格での提供です。

かけうどん(並):320円→340円

釜玉うどん(並):390円→420円

かしわ天:150円→160円

野菜かき揚げ:140円→150円

※上記の値上げ商品は一部、価格は税込です

・はなまるうどん

丸亀製麺に続き、はなまるうどんでも2月24日から値上げを実施。

値上げは実施する商品は一部で、もっともお手頃な「かけ(小)」は240円と値段を変えずに提供します。

温玉ぶっかけ(小):320円→340円

かま玉(小):320円→340円

牛肉うどん(小):520円→590円

※上記の値上げ商品は一部、価格は税込です

・ローソン

原材料の価格高騰は、コンビニの商品も影響を及ぼしています。

ローソンでは、3月8日からサンドイッチ・サラダ・おにぎりを合わせた約50品が、2~14%へ価格が引き上げとなりました。

シャキシャキレタスサンド:267円→297円

たまごサンド:228円→246円

手巻おにぎり 熟成紅鮭:150円→160円

※上記の値上げ商品は一部、価格は税込です

・セブンイレブン

コンビニ業界大手のセブンイレブンでも、3月2日からサンドイッチの値上げを行いました。

中には、商品の名前やパッケージを変えて、値上げを実施しているものもあります。

コンビニ業界では、内容量を減らす「ステルス値上げ」が主流だっただけに、商品価格の改定は家計にも影響を与えることになりそうです。

シャキシャキレタスサンド:248円→270円

ミックスサンド→ベーシックミックスサンドへ名称変更

※上記の値上げ商品は一部、価格は税抜です

コージーコーナー

洋菓子店「コージーコーナー」では、3月1日(火)から、生菓子11品、焼き菓子7品の値上げを実施しました。

小麦やバターの高騰は、洋菓子店へ一般家庭だけでなく、洋菓子店へも影響しています。

苺のショートケーキ:税抜420円→税抜430円

エクレア:税抜120円→税抜125円

バターマドレーヌ:税抜80円→税抜83円

※上記の値上げ商品は一部です

日用品

家計へ影響を与えるのは、食料品だけではありません。

紙製品を含む、さまざまな日用品も値上げの動きとなっています。

・ティッシュ、ペーパータオル

花粉症の季節に欠かせないティッシュも、消費量が増えるこのタイミングで10%以上の値上げです。

コロナ禍で売上が伸びたペーパータオルも、同じく価格が上がっています。

日本製紙クレシア:10%以上の値上げ

大王製紙(エリエール):15%以上の値上げ

・トイレットペーパー

ティッシュと同じく、トイレットペーパーの価格も引き上げとなります。

買わないわけにはいかない紙製品、値上げによる影響は厳しいものとなりそうです。

サービス

ライフラインや交通機関など、暮らしにかかわるサービスも値上げが続いています。

・電気代

水道高熱費の中でも、出費が大きい電気代。

2022年に入ってから、「東京電力」「中部電力」などの大手電力会社が、電気料金の値上げを発表しています。

この春、お得なキャンペーンを利用して、電力会社の乗り換えを検討するのも良いかもしれません。

・ガス代

電気代の値上げに加えて、ガス代の値上げのダブルパンチです。

「東京ガス」「大阪ガス」など、大手都市ガスが値上げを実施しました。

今後は、調理方法を見直すなど、ガス代の節約が必要になりそうです。

・新幹線の運賃

この春、新幹線の利用料金の価格が改定されます。

コロナ禍により利用者が減少した影響による値上げです。

「JR東日本」を始め、「JR西日本」や「JR東海」も、提供サービスの一部で価格を引き上げます。

新幹線の値上げ後は、帰省費やレジャー費も計画的に貯めておく必要がありそうです。、

・高速道路

首都高が4月以降値上げされることが一時話題になりましたが、「近畿道」や「阪和道」も値上がりします。

・ガソリン

昨年から止まらないガソリンの値上げ。

ウクライナ情勢の影響により、価格高騰へ拍車がかかっています。

値上げ対策として、政府は元売り会社への補助金を支給していますが、苦しい状況は続いています。

“ガソリン値上げの春“は、まだまだ続きそうです。

・ゆうちょ銀行ATM手数料

今年1月17日より、ゆうちょ銀行の手数料が変更されたのは、まだ記憶に新しいかと思います。

改定により、小銭の預け入れが有料化し、手数料がかかるようになりました。

今後は、硬貨預け入れ無料の銀行を利用するなど、損をしない対策が必要です。

・火災保険料

まだ少し先ですが、今年10月には家庭用「火災保険料」の値上げも予定されています。

理由としては、日本は自然災害が多く、被害によっては保険商品の成り立たなくなる恐れがあるためです。

火災保険の改定により、最長契約期間が10年から5年へ引き上げられ、実質値上げとなります。

値上げラッシュの影響は「年間3万円以上」にも及ぶ

このまま値上げが続くと、わが家の場合どれくらい出費が増えるのか、ざっくり試算してみました。

その結果、少なく見積もっても、年間3万円

1か月あたり3,000円程度の出費増は避けられません。

筆者は生活の足に車も利用するため、ガソリン代の高騰は家計への打撃が大きいです。

こういった値上げラッシュの対策は、「家計の見直し」がもっとも効果的。

現金からキャッシュレス払いへ移行する、購入するメーカーを変えるというだけでも、出費は減らせます。

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まだまだ値上げが続くので、家計を見つめ直して備えてください。(執筆者:三木 千奈)

下記バナーから記事で紹介したもの以外で値上げするものがあれば教えてください。

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情報提供元: マネーの達人
記事名:「 【2022年1月~3月で値上げ】食料品・飲食店・日用品・ガソリン・光熱費など 1年間の打撃総額を算出