キャッシュレスを便利に使いこなすためには、クレジットカードとの組み合わせがベストです。

ただ、今後は変わってくるかもしれません。

ネット銀行やQRコード決済がサービスを拡充していて、すでにカード不要のキャッシュレスインフラが整えられてきています。

キャッシュレスの現在地点がどうなっているのか、見てみましょう。

PayPayカードの上乗せ効果、連動で還元率は0.5→2.5%に 使えるならPayPay一択で

デビットカードのサービス拡充

デビットカードは、次のタイプが主流になりました。

・ クレジットカードと同形状の「国際ブランドデビット」

・ クレジットカード加盟店(実店舗・Web)で使える

・ 審査なしで銀行が発行

決済資金が銀行残高のため、使い過ぎる心配がない点もうけています

さらにネット銀行発行のデビットは、ポイント還元率等サービスが充実してきています。

一例です。

楽天銀行 → ポイント還元率1.0%(楽天カードと同等)

イオン銀行 → ポイント還元率0.5%、イオン店舗で1.0%、毎月20・30日イオンで5%オフ(すべてイオンカードと同様)

ミライノ デビットMastercard → ポイント還元率0.8%(ミライノカード1.0%に近い)

上記に挙げた3種類のカードは、いずれもポイントプログラムが系列クレジットカードと同一です。

クレジットカードとの併用から初めてみるのもよさそうです。

他にも還元率最大2%のSony Bank WALLETのように、多くのクレジットカードより先に行ってしまったデビットカードがすでに存在します。

PayPayのキャンペーンは残高払いばかり

最も普及しているQRコード決済、PayPayは、繰り返し20~30%還元の大型キャンペーンを実施しています。

非常に大きなこの還元を受けようとしたとき、キャンペーンに合わせた使い方というものがあります。

・ キャンペーンで還元を受ける → PayPay残高で支払うことが要件

・ キャンペーン時以外 → セットしたクレジットカードで支払うほうが得

大型キャンペーンはほぼ「PayPay残高(またはPayPayカード)」払い限定です。

あらかじめ、銀行や現金からチャージをしておかないとなりません。

PayPayカード(旧ヤフーカード)だけ唯一クレジットカードチャージが可能ですが、PayPayカードからPayPayへのチャージの際、ポイントが付きません。

ここでも結局、クレジットカードがキャッシュレスに必要でない状態です。

キャンペーン時以外は、PayPay等QRコード決済にデビットカードをセットし、ポイントをもらうこともできます。

クレジットカード不要の掛け売りも増えている

クレジットカードは個人の信用に基づき、掛け売りをさせてもらうアイテムです。

かつて掛け売りのサービスは、クレジットカードとショッピングクレジット(分割払い)程度でしたが、現在は増えています。

一例です。

・ NP後払い
・ メルペイスマート払い
・ ZOZOTOWNツケ払い
・ バンドルカード
・ auかんたん決済等、携帯電話との合算払い
・ PayPayモールゆっくり払い

NP後払いは、買い物後、コンビニやLINE PAYで代金を支払う仕組みで、ポイントまで貯まります

「クレジットカードがあればいいじゃないか」と思わなくもないですが、この分野は順調に伸びています。

クレジットカードが不可欠の分野は意外と少ない

いろいろ手段が増えた昨今、クレジットカードの利便性を、一度疑ってみてもいいかもしれません。

一般的に考えられるクレジットカードの利便性を挙げたうえ、そのメリットが唯一無二の内容かどうか、検証していきます。

支払いを1~2か月先延ばしにできる

→ 低金利時代には、それほどのメリットでもない

逆に、お金がないのに買い物してしまうリスクがある。

支払いでポイントが貯まる

→ ネット銀行発行のデビットカードでも、同等になっている

リボ払いが使える

→ ローンより低金利の場合もあり、依然メリットあり。

ただリボ地獄の懸念も。

分割払いが使えるカードがある

→ ショッピングクレジットでも可能。

頻度から考えると、必須でもない。

プリペイド式電子マネーが使える

→ クレジットカードのほうがポイントが付きやすいが、銀行との組み合わせでも可能

電子マネー、QRコード決済が使える

→ 銀行、デビットカードとの組み合わせも充実している

公共料金の引落しでポイントが貯まる

→ 多くのデビットカードでも公共料金を引き落とせて、ポイントも貯まる

税金を支払って(Yahoo!公金等)ポイントが貯まる

→ QRコード決済と現金でも貯まる

利用に伴うキャンペーンが多い

→ これはその通り。デビットカードや銀行のキャンペーンは少額。

ETCカード

→ これに関しては、クレジットカードがないと大変

カーシェア

→ ほぼクレジットカード必須

ガソリンスタンド

→ デビットカードは使えないことも

クレジットカード派には意外な結論かもしれませんが、意外とカード、かけがえのない存在でもないことがわかります。

ただしカーライフは信用大事で、クレジットカードはいまだ必須です。

クレジットカードやリボ払いは「お金がないのに買い物をするアイテム」だと非難されることもあります。

そう考えると、銀行の役割が増していくのは、実は理に適っているのかもしれません。

今後もこの変化について注目していきましょう。(執筆者:沼島 まさし)

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情報提供元: マネーの達人
記事名:「 【キャッシュレス時代】クレカはもはや不要か 銀行やQRコード決済が躍進中のトレンドに注目