博報堂DYホールディングス<2433>のグループ企業である博報堂DYメディアパートナーズは1日、ブロックチェーン技術を活用した分散評価システム「PlayChain」を開発したと発表した。この開発はdApps(分散型アプリケーション)プロダクト開発チーム「PlayAsset」にて、DAO(自律分散型組織)と呼ばれる自律分散型の組織運営を行うことを目的としているという。

同社はブロックチェーンについて「スマートコントラクトという、契約内容を事前に登録しておけば取引を自動的に実行する機能を持っており、この機能により取引は自動かつ確実に実行されることが技術的に担保できる」として、これにより、商取引において取引相手を信用するための情報は必要なくなるため、信用コストが大幅に削減できるという点が革新的だと説明している。

今回開発した「PlayChain」は会社組織の中にある様々な仕事一つ一つを契約化し、スマートコントラクトで自動化していくことで、経営者が存在しなくとも自律分散的に運営される組織「DAO」の考え方に基づいて運用することを想定しているという。「タスクをスマートコントラクト化し、トークンを送り合うことでお互いを分散評価し、その評価によって報酬を支払うためのツールとして開発した」と述べており、「PlayAsset」内で運用を始め、チームが自律分散的に機能されることを目指すとしている。

なお、同社は同日、「PlayAsset」内で、IPコンテンツの著作権をブロックチェーンで管理する「IP Ledger」を開発したことも発表。IPコンテンツの著作権が安全に管理され、著作料が半永久的にIPホルダーに戻っていく仕組みを提供することで、dAppsゲーム市場へのIPコンテンツの流入を促し、自由なコンテンツ開発の機会を生み出すとしている。




<HH>

情報提供元: FISCO
記事名:「 博報堂DYメディアパートナーズ、ブロックチェーン活用の分散評価システムを開発【フィスコ・ビットコインニュース】