12日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比225.04ポイント(0.93%)高の24313.50ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が42.33ポイント(0.42%)高の10208.31ポイントとそろって5日ぶりに反発した。売買代金は718億3900万香港ドルにやや縮小している(11日は768億800万香港ドル)。

リスク回避の動きがやや後退。中国国営テレビの中央電視台(CCTV)は12日、「習国家主席がトランプ米大統領と電話会談し、北朝鮮問題の平和的解決を訴えた」と報じている。これに先立つ11日、トランプ米大統領は「中国の協力を得られない場合、単独でも行動する」と表明していた。米空母が15日にも朝鮮半島近くの海域に到着するとみられるなか、不測の事態に発展することを警戒して売りが先行したものの、引けにかけて買い戻しが進んでいる。

ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.7%高、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.7%高、政府系港湾大手の招商局港口HD(旧社名・招商局国際:144/HK)が2.5%高、婦人靴小売チェーン中国最大手の百麗国際HD(ベル・インターナショナル:1880/HK)が2.2%高と上げが目立った。

H株証券・銀行セクターもしっかり。広発証券(1776/HK)が1.4%、中国銀河証券(6881/HK)が1.3%、中国工商銀行(1398/HK)が1.0%、交通銀行(3328/HK)が0.8%ずつ上昇した。

深センやマカオ、珠海に拠点を置く銘柄群の一角も物色される。中国の中央政府は年内にも、香港やマカオ、深センなど珠江デルタ湾岸エリアの都市開発計画を打ち出す見通しだ。深セン市政府系デベロッパーの深センHD(深セン・インベストメント:604/HK)が7.8%高、同じく深セン市政府系で物流グループの深セン国際HD(152/HK)が4.2%高、マカオ・カジノの新濠国際発展(メルコ・インターナショナル:200/HK)が3.3%高、珠海市の珠海HD投資集団(ヂューハイ・ホールディングス・インベストメント・グループ:908/HK)が9.3%高で引けた。


【亜州IR】






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情報提供元: FISCO
記事名:「 12日の香港市場概況:ハンセン0.9%高と5日ぶり反発、政策期待銘柄の一角が急伸