GameWith<6552>は5日、2023年5月期第1四半期(22年6月-8月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比12.0%増の7.98億円、営業利益が同77.3%減の0.07億円、経常利益が同84.5%減の0.05億円、親会社株主に帰属する四半期純損失が0.09億円(前年同期は0.18億円の利益)となった。2023年5月期よりセグメント区分の変更を行っており、事業別の個別業績の開示は今回が初めてとなる。

メディア事業の売上高は前年同期比0.2%減の5.84億円、営業利益が同39.0%増の2.15億円となった。コンテンツ作成は、PV(ページビュー)数が見込めるヒットタイトルは攻略サイト運営によりトラフィックを生み出すことで、複数の広告主が入札を行い、広告枠を獲得するモデルであるネットワーク広告収入を得ると同時に、主にゲーム会社向けに有料攻略サイト運営やゲーム紹介記事作成等の多様な商材を直接提供することで、メディア価値を活かしたタイアップ広告収入を得ている。

eスポーツ・エンタメ事業の売上高は前年同期比63.7%増の1.79億円、営業損失が0.68億円(前年同期は0.33億円の損失)となった。クリエイターマネジメントは、動画制作・編集サポートや企業タイアップ案件の獲得、コラボレーションイベントの企画、ユーザーへのリーチ等、クリエイター単独では難しい分野について組織としてサポートサービスを提供し、主に動画配信収益をクリエイターと分配することで収益を得ている。eスポーツは、有力な選手をスカウトし固定報酬や練習環境、チームマネジメント等を提供することで、世界で戦えるかつ人気のあるeスポーツチームを運営することに注力している。こういった点に経営資源を投下することでチームの価値を上げ、スポンサーや大会賞金、ファンビジネス等、多様な方法で収益を得ている。

その他事業の売上高は前年同期比94.9%増の0.34億円、営業損失が0.47億円(前年同期は0.03億円の損失)となった。NFT事業は、投資先のKyuzanと共同開発を行っているNFTゲームが大きく成長しており、今後拡大が予想されるNFTゲーム市場におけるさらなる拡大のための基盤構築を行った。NFTゲームは、ユーザーからの課金収益等をレベニューシェアする形で収益を得ている。光回線事業は、eスポーツを楽しむユーザーが拡大している中、eスポーツで勝つために必要となる高速で低遅延のインターネット回線の需要を見込み、同社による、信頼性のある光回線を提供している。2022年3月のサービス開始後、プロモーションを積極的に実施してきた効果もあり、順調に申込者数を獲得している。

2023年5月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比14.5%増の35.73億円、営業利益が同49.7%増の3.00億円、経常利益が同28.6%増の2.87億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同35.5%増の1.60億円とする期初予想を据え置いている。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 GameWith---1Qは2ケタ増収、eスポーツ・エンタメ事業及び新規事業の売上高が大きく伸長