■会社概要

1. 会社概要
ヒガシトゥエンティワン<9029>は関西を地盤として、首都圏にも展開する物流企業である。主要株主を中心とする大手優良顧客層を安定収益基盤として、高付加価値サービスや首都圏ビジネスの更なる拡大により中長期成長を目指している。

本社は大阪市中央区にあり、物流センターは大阪府茨木市(茨木総合物流グループ・関電物流グループ)、大阪市西淀川区(阪神倉庫)、埼玉県戸田市(ドキュメントサービスセンター)、愛知県小牧市(名古屋総合物流グループ)、佐賀県多久市(多久ロジネットセンター)、大阪府東大阪市(東大阪総合物流グループ)等に展開している。また首都圏での事業拡大を受け、2016年4月1日に東京本社を五反田に新設し、2本社制とした。その後、東京本社人員の拡大や、首都圏での営業拠点機能を高めるため、東京都港区新橋に東京本社は移転させている。

2021年3月期末の資本金は1,001百万円、自己資本比率は56.4%、1株当たり純資産は685.17円、発行済株式数は13,264,000株(うち自己株式数255,042株)である。

2021年3月期末時点の連結子会社は6社あり、ユートランスシステム(株)、(株)イシカワコーポレーション、(株)FMサポート21、(株)トランスポート21、(株)ワールドコーポレーション、ヒガシオフィスサービス(株)となる。また、連結ベースの従業員数は998名となっている。

2. 沿革
1944年12月に、大阪陸運局運送事業免許第一号会社として、大阪貨物自動車運輸(株)を始めとする大阪市東区内の運送会社13社が統合して大阪東運送(株)を設立した。その後、経営基盤強化のため、1947年11月に日本生命保険(相)が資本参加(現在は第2位株主)した。

その後は業容拡大に伴い、1979年4月に東京営業所を開設、1985年8月にヒガシ運送サービス(株)に社名変更、1994年5月に現在地(大阪市中央区)に本社ビルを新築、2002年2月に(株)ヒガシトゥエンティワンに社名変更した。また、2005年3月にジャスダック証券取引所に上場、2011年9月に東京証券取引所市場第2部に上場している。

2016年以降は事業拡大に向けてM&Aを積極活用し、一般運送事業とは性格が異なる事業の拡大や将来的な持株会社への移行も視野に入れた分社化を推進している。具体的には、2016年1月にユートランスシステムを完全子会社化、2016年4月にワールドコーポレーションに出資(2020年1月完全子会社化)、2017年7月にイシカワコーポレーションを完全子会社化、2017年9月にトランスポート21を設立、2018年4月にビル館内デリバリー事業をFMサポート21に承継、2020年10月にオフィスサービス事業をヒガシオフィスサービスに承継している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 ヒガシ21 Research Memo(2):物流設計能力を強みとし、関西圏から首都圏へ事業を拡大する物流企業