*08:21JST 今日の為替市場ポイント:2月米消費者物価指数の発表前でドルは下げ渋る可能性 11日のドル・円は、東京市場では147円16銭から146円54銭まで下落。欧米市場では146円49銭まで下げた後、147円15銭まで反発し、146円95銭で取引終了。本日12日のドル・円は主に147円を挟んだ水準で推移か。2月米消費者物価指数の発表前でドルは下げ渋る可能性がある。

米ニューヨーク連銀が3月11日発表した2月消費者調査によると、1年先のインフレ期待は3%で前月比横ばいとなったが、3年先のインフレ率は1月の2.4%から2.7%、5年先のインフレ率は2.5%から2.9%に上昇。発表によると3年先のインフレ期待が前月から上昇したのは昨年9月以来、5年先では昨年8月以来。一般消費者は医療費と学費の上昇幅が縮小すると予想している。なお、家賃の上昇率は6.1%と1月の6.4%から低下し、2020年12月以来の水準にとどまった。市場参加者の間からは「一般消費者の長期的なインフレ期待が一段と上昇する可能性は低い」との声が聞かれているが、一部の市場参加者は「足元のインフレ率は2%台で下げ止まる可能性が高い」と指摘しており、「米国金利の先安観が大幅に強まることは期待できない」と警戒している。

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情報提供元: FISCO
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