*07:13JST NY為替:ラガルド総裁のタカ派発言でECB追加利上げ観測強まる 27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、143円30銭へ下落後、144円17銭まで上昇し、144円08銭で引けた。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁のタカ派発言を受けたユーロ高に対するドル売りやカナダのインフレ低下に伴うカナダ債の動向に連れた金利の低下に伴うドル売りが優勢となった。その後発表された米5月耐久財受注速報値や米5月新築住宅販売件数、米6月消費者信頼感指数が予想外、または、予想以上に改善したため成長見通し改善に伴い7月連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利上げ観測が強まりドル買いに転じた。

ユーロ・ドルは、1.0977 ドルまで上昇後、1.0942ドルまで反落し、1.0961ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が近く金利がピークに達したと勝利宣言することは不可能と、利上げ継続する姿勢を明らかにし、ユーロ買いに拍車がかかった。その後、連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測を受けたドル買いに伸び悩んだ。ユーロ・円は157円00銭から157円94銭まで上昇。日欧金利差拡大観測に伴うユーロ買い、円売りが続いた。ポンド・ドルは、1.2717ドルへ弱含んだのち、1.2760ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8924フランへ下落後、0.8970フランまで上昇した。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:ラガルド総裁のタカ派発言でECB追加利上げ観測強まる