10日のニューヨーク外為市場でドル・円は、132円48銭まで上昇後、131円73銭まで下落して引けた。

パウエルFRB議長のイベントでの発言を控え、タカ派内容を想定した長期金利の上昇に伴うドル買いが加速。その後、議長が特に経済や金融政策の具体的な内容に触れなかったためドルの売り戻しが優勢となった。しかし、議長が物価安定への過程は不評となる可能性もあるとするなど、利上げ継続を示唆、さらに、ボウマン理事も最近の一部インフレ鈍化にもかかわらずまだやるべきことがあると追加利上げを支持する姿勢を示したため底堅く推移。


ユーロ・ドルは、1.0712ドルまで下落後、1.0759ドルまで反発し引けた。センテノ・ポルトガル中銀総裁が「利上げプロセスの最終段階に近づいている」と発言したため上値を抑制した。

ユーロ・円は141円65銭から142円05銭まで上昇。日欧金利差拡大観測を受けたユーロ買い、円売りが継続。

ポンド・ドルは、1.2110ドルへ下落後、1.2181ドルまで上昇した。

ドル・スイスは、0.9252フランへ上昇後、0.9206フランまで反落した。

[経済指標]・米・11月卸売在庫改定値:前月比+1.0%(予想:+1.0%、速報値:+1.0%) <KY>
情報提供元: FISCO
記事名:「 1月10日のNY為替概況