NY外為市場で欧州中央銀行(ECB)の利上げ加速を織り込むユーロ買いが一段落した。ユーロ・ドルはECBの積極的な利上げを織り込むユーロ買いに朝方いったん1.0018ドルまで上昇後、再びパリティ割れとなった。ユーロ・円は143円60銭まで上昇後、143円40銭で伸び悩み。ユーロ・ポンドは0.8700ポンドで高止まりとなった。

ECBのデギンドス副総裁が「インフレ期待抑制に断固として行動が必要」と積極的な利上げの必要性を主張したことに対し、ECBの政策委員会メンバーでポルトガル中銀のセンテノ総裁が「インフレ期待の安定が無秩序となる兆候なし」とし、小幅な利上げの必要性を主張する慎重な姿勢を見せた。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY外為:ユーロ・ドルパリティ割れ、ECBメンバーの利上げぺース巡る見解分かれる