9日のニューヨーク外為市場でドル・円は131円00銭から130円12銭まで下落し、引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)の急速な引き締めで米経済が景気後退に陥るとの懸念や、同時に高インフレも制御できず、スタグフレーション懸念などが強まり、株安に連れたリスク回避の円買いが優勢となった。安全資産として投資資金が米国債にも向かい、債券利回りも低下したためドル買いも後退した。

  
ユーロ・ドルは1.0520ドルまで下落後、1.0593ドルへ反発し、引けた。ロシアのプーチン大統領が9日の対独戦勝記念式典の軍事パレードにおいて、警戒されていたような正式な宣戦布告がなかったため、戦況の一段の深刻化で欧州経済の成長も停滞するとの懸念が後退。ユーロの買戻しが強まった。

  
ユーロ・円は138円20銭から137円07銭まで下落。

 
ポンド・ドルは1.2406ドルまで上昇後、1.2300ドルまで反落。_NEW_LINE_

ドル・スイスは0.9894フランから0.9966フランまで上昇した。_NEW_LINE_
[経済指標]・米・3月卸売在庫改定値:前月比+2.3%(予想:+2.3%、速報値:+2.3%)・米・3月卸売売上高:前月比+1.7%(予想:+1.8%、+1.5%←+1.7%)
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情報提供元: FISCO
記事名:「 5月9日のNY為替概況