2日のドル・円は、東京市場では114円80銭から114円60銭まで下落。欧米市場では、114円63銭から114円16銭まで下落し、114円43銭で取引終了。本日3日のドル・円は主に114円台で推移か。米雇用関連指標の悪化を意識して、リスク選好的なドル買いは抑制される可能性がある。

米オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)とムーディーズ・アナリティクスが2日発表した1月全米雇用報告で民間部門雇用者数は、増加予想に反して前月から30.1万人減少した。雇用者数の減少は2020年12月以来となる。新型コロナウイルスの感染再拡大が影響したもようだ。レジャー・接客業、貿易・運輸・公益などの分野で雇用者数が減少した。市場参加者の間からは「新型コロナウイルスの感染再拡大の影響は無視できないが、労働力の需要はまずまず堅調」との声が聞かれている。米労働省が4日に発表する1月雇用統計で非農業部門雇用者数は当初の予想よりも小幅な増加にとどまる可能性があるが、1月米雇用統計が市場予想をやや下回った場合でも、年内4回程度の利上げ予想は後退しないとみられる。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米雇用関連指標悪化でドルは伸び悩む可能性