14日のドル・円は、東京市場では113円47銭から113円74銭まで反発。欧米市場では、113円43銭まで売られた後、113円76銭まで反発し、113円74銭で取引終了。本日15日のドル・円は主に113円台で推移か。米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の結果判明を待つ状況となっており、リスク選好的な為替取引は縮小する可能性がある。

米ニューヨーク連銀の最新調査によると、米国消費者の今後1年のインフレ見通しは上昇したが、向こう3年のインフレ見通しは6月以来では初めて減速した。ただ、消費者物価の見通しは不透明であることも判明しており、個人消費の動向に大きな影響を及ぼす可能性があるとみられている。今回開催のFOMC会合では、債券買い入れ規模の縮小ペースを速めることが決定される見込みだが、インフレがまもなくピークをつけるとの見方は一部にとどまる可能性がある。

市場参加者の間では、来年前半までに物価上昇率は鈍化するとの見方が増えているようだが、米国の11月生産者物価指数は市場予想を上回っており、この時点でインフレ鈍化の兆候はみられない。2022年の利上げは2回にとどまるとの見方が多いようだが、何らかの要因でインフレの高止まりが続く可能性は残されており、米国の政策金利見通しについては予断を許さない状況が続くとみられる。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米FOMC会合の結果判明前でリスク選好的な取引縮小も