米国株式市場は反落。ダウ平均は55.20ドル安の33745.40ドル、ナスダックは50.19ポイント安の13850.00で取引を終了した。史上最高値付近で利益確定の売りが続き、寄り付き後、下落した。インフレの上昇を警戒した売りも目だち、終日軟調に推移。セクター別では、自動車・自動車部品、保険が上昇した一方で、テクノロジー・ハード・機器が下げた。

人口知能(AI)や音声認識ソフトを手掛けるニュアンス・コミュニケーションズ(NUAN)は、ソフトウェアメーカーのマイクロソフト(MSFT)が同社を197億ドルで買収するとの発表を受け、大幅上昇。マイクロソフトは小幅高となった。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はアナリストによる投資判断引き上げを受けて、上昇。配車サービスのウーバーテクノロジー(UBER)は3月の配車需要がパンデミック前の水準を回復したことを明らかにし、上昇した。また、半導体メーカーのエヌビディア(NVDA)は、同社初となるサーバーマイクロプロセッサーの投入を明らかにしたほか、第1四半期の収益が見通しを上回る可能性を指摘したことが好感され、大幅上昇。一方、同業のインテルは最も収益性の高い分野での競争が激化することが警戒され、下落した。

バイデン政権の国家経済会議(NEC)委員長と国家安全保障担当トップの主催で開催された会合で、アルファベット(GOOG)、ゼネラル・モーターズ(GM)など十数社の最高経営責任者(CEO)参加し、政権の打ち出した2.2兆ドル規模のインフラ投資計画や世界的な半導体不足対応策に関して協議した。

Horiko Capital Management LLC

<FA>
情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ55ドル安、インフレ上昇を警戒